「高高度防衛ミサイル(THAAD)」の韓国配備を検討する協議を始めると発表した米韓両国の関係者=2016年2月7日、韓国・首都ソウルの韓国国防省(聯合=共同)【拡大】
核実験から1カ月。対北朝鮮制裁をめぐり、集中的に折衝を重ねていた米中などの関係国は、金正恩体制の暴走を止められない現実を、また突きつけられた。強まる外圧をものともせず、核・ミサイル開発に邁進(まいしん)する北朝鮮。もはや外交解決は不可能との声も漏れる。国際社会は妙案を見いだせない。
諦めるのが賢明
1月6日の核実験後、オバマ米政権は中国に外交攻勢をかけた。ブリンケン国務副長官、ケリー国務長官を相次ぎ北京に派遣。1月末には国務省のソン・キム北朝鮮担当特別代表がひそかに訪中した。一貫したメッセージは「中国はこれまでのやり方を続けるべきではない」(ケリー氏)。しかし、米国が目指す強力な制裁に、中国は首を縦に振らなかった。
元米国防総省当局者は、北朝鮮と地続きで体制の不安定化を懸念する中国と、核ミサイルの飛来を恐れる米国では「何を脅威と見るか、問題意識がかけ離れている」と指摘。「米中協力は成り立たない。諦めるのが賢明だ」として、中国の自発的協力を待てば待つほど北朝鮮の核・ミサイル開発が進むと警告する。