日本のハープ奏者を代表する一人として活躍してきた吉野直子が、デビュー30年を迎えた。1985年、第9回イスラエル国際ハープ・コンクールで参加者中、最年少の17歳で優勝して世に出た。今年1月、クラシック奏者では珍しい自主レーベルを立ち上げ、新譜をリリースした。
「気がついたら30年たっていました。普段、あまり意識していませんでした。2006年の20周年のリサイタルが、ついこの前のような気がします。基本的にしてきたことは同じですが、人との出会いで活動が広がっていきました」
今の音を残しておきたい
吉野は、父の任地ロンドン生まれ。6歳からロサンゼルスでスーザン・マクドナルドにハープを習い始めた。1981年、第1回ローマ国際ハープ・コンクール第2位。国際基督教大学卒。ベルリン・フィル、イスラエル・フィル、フィルハーモニア管などと共演、活躍は世界にまたがる。
「30周年だからレーベルを作ったわけではありません。年齢的にいつまでも時間があるわけではありません。これから何をしていきたいか、と考えたときに、今演奏しているものを残していければいいな、と思いました」