1万5000円を割り込んだ日経平均株価などを表示する都内の電光掲示板=2016年2月12日、東京都内(AP)【拡大】
世界の金融市場の混乱に歯止めがかからない。年明けから原油安、中国経済減速、米利上げの3つの不安要因が複雑に絡み合い「負の連鎖」を招いてきたが、ここにきて景気が良かったはずの米国経済に対する懸念も急浮上した。リスクを回避しようと比較的安全とされる円が買われ、円相場が一時、1ドル=110円台に急騰し、日本経済に打撃が及んできた。
産油国が株売り
原油安の原因は、過剰生産に加え、中国経済減速による需要の伸びの鈍化だ。原油安はサウジアラビアやロシアなど産油国の経済を悪化させると同時に、日米の石油大手を直撃。銅やニッケルなどの資源価格も暴落し、新興国などの資源開発が採算割れでストップ。影響は関連設備や機械を売り込む日本企業の業績にも広がっている。
オイルマネーで日本などの株式を買いあさっていた産油国は資金確保のために売りに転じた。