初めてマイナスとなった10年国債の利回りを示すボード(手前下)=2016年2月9日、東京都中央区(寺河内美奈撮影)【拡大】
9日の債券市場で、住宅ローンや企業向け融資の目安で長期金利の代表的な指標である新発10年国債利回りが一時、マイナス0.035%と初めて0%を下回った。日銀が先月末に追加金融緩和策としてマイナス0.1%の金利の導入を決めたことに加え、世界経済の先行き不安が強まり、安全資産とされる国債を買う動きが広がって長期金利が急低下(価格は急上昇)した。
長期金利がマイナス圏に沈むのは世界でも異例で、スイスに次いで2例目となる。この日の終値利回りは前日より0.065%低いマイナス0.030%だった。満期までの残存期間が9年以下の国債は利回りがすでにマイナスになっていた。
原油安による米エネルギー企業の債務不安や欧州の金融機関の不良債権拡大の懸念が強まり、前日の欧米市場で株価が下落。これを受けて東京外国為替市場では、円買いドル売りが加速して約1年3カ月ぶりとなる一時1ドル=114円台まで円高ドル安が進行した。午後5時現在は、前日比2円02銭円高ドル安の1ドル=115円30~31銭。