東京証券取引所で行われた大発会で、株価ボードの前に並んで記念撮影をする晴れ着姿の女性たち=2016年1月4日、東京都中央区(早坂洋祐撮影)【拡大】
年明け最初の取引となる大発会を迎えた4日の東京株式市場は中国の景気減速の懸念が広がり全面安の展開となり、日経平均株価(225種)は前年末比582円73銭安の1万8450円98銭で取引を終えた。祝儀の買いが入りやすい大発会で一時は600円超下落し、終値の下落幅は過去2番目となる波乱の幕開けとなった。
上海証券取引所では4日、代表的な指数である総合指数が急落し、この日導入した緊急避難的な取引停止措置「サーキットブレーカー」を発動して取引を全面停止した。
世界経済は、サウジアラビアがイランとの国交断絶を発表したことや原油価格の不安定な動きもあり、不透明感が増している。外国為替市場では比較的安全資産とされる円が買われ、円相場は一時、1ドル=118円台へ上昇した。
平均株価の終値は10月22日以来、約2カ月半ぶりの安値水準。大発会の終値の下落幅は、原油高や米景気の後退懸念で616円下げた2008年に次ぐ大きさとなった。東証株価指数(TOPIX)は37.63ポイント安の1509.67。出来高は約19億8600万株だった。