初めてマイナスとなった10年国債の利回りを示すボード(手前下)=2016年2月9日、東京都中央区(寺河内美奈撮影)【拡大】
株式市場では前日から一転して下げ幅を広げ、値下がり銘柄数は東京証券取引所市場第1部の約98%に上った。取引時間中に前日比978円下げる場面もあった。
日経平均株価(225種)の終値は前日比918円86銭安の1万6085円44銭で、約2年8カ月ぶりの下げ幅となった。
≪高値売却期待で国債買い 日銀の「誤算」≫
9日の債券市場で長期金利がマイナスになったのは安全資産とされる日本国債に人気が集中したためだ。日銀による「マイナス金利政策」の導入決定で国債の利回りが低下(価格は上昇)しやすくなっていたところに、欧米で金融不安が再燃。行き場を失った投機資金が一段の価格上昇を予想して国債に向かう「国債バブル」の様相を呈した。
不安拭えぬ市場
利回りのマイナスは国債を満期まで保有した場合に手に入るお金(償還価格)が購入価格に届かず、買い手が損をする「異常事態」を意味する。