米国の大統領予備選挙で、当初、泡沫(ほうまつ)候補とみられていた共和党のドナルド・トランプ候補の勢いが止まらない。日本の政治エリートのトランプ大統領誕生の可能性について、心配しはじめているようだ。
日本政界に強まる警戒感
<米大統領選の予備選・党員集会が集中するスーパーチューズデーで、日本をはじめアジア諸国への批判を展開する共和党のドナルド・トランプ氏が躍進し、日本政界には“トランプ旋風”への警戒感が強まった。
安倍晋三首相は2日の参院予算委員会で「次の米大統領がどなたになるにせよ、日米同盟は日本外交の基軸であり、アジア太平洋や世界の平和と繁栄のために新たな大統領と緊密に連携したい」と述べた。「日米安全保障条約は不公平だ」と批判しているトランプ氏を暗に牽制(けんせい)した形だ。
菅義偉(すが・よしひで)官房長官は2日の記者会見で、トランプ氏と民主党のヒラリー・クリントン前国務長官がともに環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)に批判的なことに対し「(TPP)発効に向け各国が責任を持って国内手続きを進める必要性はそれぞれの閣僚間で合意している」と指摘した。