2月12日、キューバの首都ハバナで、ロシア正教会の最高指導者キリル・モスクワ総主教とカトリック教会の最高責任者フランシスコ教皇(法王)が会談した。
<教皇とキリル総主教は互いに歩み寄り、歴史的な抱擁を交わし、およそ2時間にわたる個人会談を持った。/会談後、贈り物の交換が行なわれ、教皇からは聖チリロの聖遺物とカリス(ミサ聖祭用の杯)が、総主教からはイコン「カザンの聖母」の複製が贈られた。/続いて、教皇と総主教は、教皇庁・キリスト教一致推進評議会議長クルト・コッホ枢機卿、モスクワ総主教庁・渉外局長イラリオン府主教、そして、キューバのラウル・カストロ国家評議会議長が見守る中、共同宣言に署名を行なった。>(2月13日「ヴァチカン放送局」日本語版ウエブサイト)
これまで険悪だったロシアとバチカンの関係の「手打ち式」の場に、無神論を掲げる共産党が政権を取るキューバを選び、無神論者のラウル・カストロ議長を「立会人」にしたことが興味深い。