過激派組織「イスラム国」(IS)がマスタードガスを生産している疑いがあるとの見方を示した化学兵器禁止機関(OPCW)のアフメット・ウズンジュ事務局長(左)=2015年12月15日、フランス・首都パリ(AP)【拡大】
過激派組織「イスラム国」(IS)が、毒ガスを造っているようだ。
<オランダ・ハーグの化学兵器禁止機関(OPCW)のウズンジュ事務局長は、過激派組織「イスラム国」(IS)が化学兵器のマスタードガスを生産している疑いがあるとの見方を示した。内戦下のシリアとイラクで使用した可能性についても言及した。ドイツ紙フランクフルター・アルゲマイネ(電子版)が3日、事務局長のインタビューを伝えた。
ウズンジュ氏は、ISによるシリア軍の化学兵器貯蔵庫へのアクセスが確認されていないほか、イラクでもフセイン政権時代の倉庫を一時占拠したが、化学兵器の貯蔵庫に立ち入れなかったと説明。一方、シリアに加えてイラクでもマスタードガス使用の情報があることから「恐らく、いずれもISの仕業だ」とし、ISが「自らマスタードガスを生産している疑いがあり、非常に懸念している」と語った。(共同)>(2月4日「産経ニュース」)