また、自民党の愛知治郎政調会長代理はトランプ氏について「日本は独自の力を持って地域の安定に努めよという意識がある」との見方を示し、今後の動向を注視する考えだ。産経新聞の取材に答えた。
別の自民党議員は「トランプ氏は橋下徹前大阪市長と同じで、アジテーター(扇動者)だ」と指摘した。その上で「橋下氏は大阪や日本が引っかき回されるだけで済むが、米大統領だから世界にとって重大な問題だ」と危惧する。政府関係者は「日米関係への影響が予測できない。クリントン氏が大統領になった方が世界、米国のためだ」と語った。>(3月3日「産経ニュース」)
駐留なき日米安保の可能性
匿名の自民党議員が述べる「トランプ氏は橋下徹前大阪市長と同じで、アジテーター(扇動者)だ」という指摘は、その通りと思う。しかし、トランプ氏は単なるポピュリスト(大衆迎合主義者)ではない。テロ対策としてのイスラム教徒の入国禁止や不法移民の追放については、米国人の多くが公の場で口に出してはいけないこととされているが、腹なのかでは思っていることだ。米国の伝統的エリートは、WASP(白人のアングロサクソン系でプロテスタント教徒)だ。さらに労働者層のプワーホワイト(貧困層の白人系米国人)も現在の米国は、建国の理念と異質の人々によって牛耳られているという被害者意識を持っている。