「ウチナンチュの僕の方が日本人ぽい」「育ったのは日本なので私の方が」と笑い合う川平慈英(かびら・じえい)さん(左)とシルビア・グラブさん=2016年2月17日、東京都新宿区(春名中撮影)【拡大】
年重ね、役柄に幅も
前回公演では、熟年男性が多く詰めかけた。多くの演劇公演の客層が女性中心であるのに比べ、年齢層も高かった。「ニューヨークのオフブロードウェーかラスベガスのカジノのショーのような感じ。洋楽とショーが好きな年代が来てくださった」と川平。そうした大人向けのミュージカルは日本では少ない。しかも歌と踊り、演技と『三拍子』がそろい、コメディーセンスも兼ね備えた俳優でなければこなせない舞台だ。
「(往年の名優)フレッド・アステアやジーン・ケリーが活躍した時代は、全部できて当たり前だった。自分もそうしないと勝負できないと思っていた」と2人は言う。ただ最近の若手は歌だけ、ダンスだけと一つの分野に集中する志向が高まっており、舞台もそういうメンバーを集めて作る傾向が主流という。かつてのアステアのような「全部できる俳優の需要が少なくなっているのかも」と、シルビアは残念そうだ。