仙台市立六郷中女子バスケット部OBの(左から)新関花菜さん(17)、坂本美咲さん(19)、三條幸恵さん(18)。5年が経ち、坂本さんは就職、三條さんは今春専門学校に、新関さんは高校3年生になり仙台の強豪高校でバスケを続け、それぞれの道を進む=2016年3月3日、宮城県仙台市若林区(鈴木健児撮影)【拡大】
新関(にいぜき)花菜さん(17)は、強豪の東北高校でバスケットを続け、4月からは3年生になる。「バスケは楽しい。将来は何をしたいかまだわからないけど、仙台を離れたくない」と明かす。
坂本さんと三條さんはときどき会って食事をしたりする。2月初旬、2人で東京ディズニーランドへ遊びに行った。三條さんは「ディズニーも楽しかったけど、先輩と一緒に行けたことが一番」とうれしそうに話した。
「あの日」から丸5年の節目を迎える。新たな道を歩み出した人がいる一方、今も仮設住宅で生活を送るなど震災前の生活を取り戻せないでいる人もいる。未曽有の震災から立ち上がり、歩んできた人たちの「今」を伝える。
≪宮城県石巻市 福島レイさん(専門学校生)≫
震災当時中学2年生だった福島レイさん(19)は、宮城県石巻市で洪水の中、懸命に裸足で自転車をこいでいた。増水個所で靴下を脱ぎ、自転車の前かごには靴と足ふきタオルを入れて、仮設の中学校に通学していた。自転車はすぐにさびてしまい使えなくなった。
現在は仙台市内で、目標だった犬のトリマーになるための専門学校に通っている。当時を振り返ると「貴重な経験で楽しかった部分もあったが、二度とあんな体験はしたくない」と話した。