仙台市立六郷中女子バスケット部OBの(左から)新関花菜さん(17)、坂本美咲さん(19)、三條幸恵さん(18)。5年が経ち、坂本さんは就職、三條さんは今春専門学校に、新関さんは高校3年生になり仙台の強豪高校でバスケを続け、それぞれの道を進む=2016年3月3日、宮城県仙台市若林区(鈴木健児撮影)【拡大】
≪岩手県陸前高田市 金野彩芽(こんの・あやめ)さん(12)、馬場友夢(ゆうめ)さん(12)、船砥大(ふなと・だい)君(12)(高田小6年)≫
あのころは、校舎の窓から見渡す限りがれきの山が広がる中で授業を受けていた。現在はがれきはなくなったものの、地盤のかさ上げ作業などが行われている。
卒業を間近に控え、馬場さんは「多くの友達と時間を過ごせ楽しい6年間だった」と振り返る。船砥君は野球でメジャーリーグを、金野さんは水泳でオリンピックを目指したいと力強く夢を語った。
入学時から彼らを見守り続けた高田小の木下邦男校長(59)は「小学校生活はあくまで通過点にすぎないが、これからも頑張ってほしい」とエールを送る。
≪岩手県陸前高田市 松野浩二さん(菓子職人)≫
松野浩二さん(47)は5年前、勤めていた菓子店の3階で作業中に強い揺れに襲われた。立っていられないほどの揺れが収まりベランダに出ると、松原の奥に黒い壁が迫ってくるのが見えた。1キロも離れていない市民体育館の壁が崩れ、津波が来たと実感した。がれきが次々と部屋に飛び込んでくる中、無我夢中で屋根裏部屋へ避難した。寒さをしのぐため、サンタクロース人形の赤い衣装をはいで着た。6人が身を寄せ合い救助を待った。