宮城・岩手は半数
1万5917戸の整備を予定している宮城県では、整備数4500戸の石巻市で38%、2133戸の気仙沼市で21.2%などと整備数の多い自治体で遅れが目立つ。担当者は「用地取得に時間がかかった」と説明している。
岩手県の整備数は5771戸と少ないが完成率は最も低い。当初は阪神大震災と同じ震災後5年を目標にしたが、「津波の被災自治体が多く、復興計画が一筋縄に決まらなかった」と話す。まだ着工できていない自治体さえあるという。
福島県では、東京電力福島第1原発事故による被災者を対象とした住宅の整備を除くと、2807戸の整備戸数の78.8%が完成、目標通り3月末までにほぼ間に合う見通しだという。
≪入居者高齢化 「孤立防止」が急務に≫
「母が最近、『生きていくのは大変。死にたい』ってよく言うんですよ」
昨年4月から宮城県石巻市蛇田地区の復興住宅で暮らす無職、佐藤静子さん(72)は足の悪い母、歌子さん(95)の出不精を心配する。部屋はエレベーターのある3階だが、同じ階には2部屋しかなく、もう一つの部屋の住人には会ったことがない。「しっかり孤立している」と冗談めかすが、住人が増えたとしても、人間関係の構築には不安を抱えている。