寺内樺風(かぶ)容疑者が今年2月まで住んでいたマンション。バルコニー奥には在学していた千葉大のキャンパスが見える=2016年3月28日午後、千葉県千葉市稲毛区(戸加里真司撮影)【拡大】
寺内容疑者は大阪府池田市出身。11年4月に千葉大に入学し今年3月、千葉大工学部情報画像学科を卒業。今春の就職先も決まっていたという。2月ごろまでは千葉市稲毛区のマンションに居住、その後、中野区のマンションに転居したとみられる。埼玉県警は千葉市のマンションで女子生徒が長期間監禁されていたとみている。県警によると、中野区のマンションから女子生徒の中学校のバッジがついた制服と、女子生徒の名字が刺繍(ししゅう)されたジャージーが押収された。
≪「異性とのトラブル聞いたことがない」≫
身柄を確保された寺内樺風容疑者は、千葉大学工学部に通いながら女子生徒(15)を監禁していたとみられる。千葉大を今春卒業し、就職先も決まっていた寺内容疑者。関係者は「異性とのトラブルは聞いたことがない」「真面目だった」などと話し、事件とのギャップに驚きを隠さない。周囲が異変に気付かぬまま、卑劣な犯行は2年間にわたり続いていた。