教育熱心な家庭
寺内容疑者の実家があるのは大阪府池田市の閑静な住宅街。幼少のころから知る男性会社員(68)によると、地域の子供会のキャンプやハイキングなどの行事に参加し、年齢が下の子の面倒をよく見るリーダー的存在だった。教育熱心な家庭で育ち、市立小を経て大阪教育大付属池田中、高校に進学。男性は「異性とのトラブルなども聞いたことがなく、嘘だろうという気持ち」と驚く。
2011年4月に千葉大に入学した。大学によると、工学部情報画像学科でデータ解析を学ぶ一方、12年10月から1年間休学してカナダに留学するとの計画書を大学に提出していた。
目的は航空免許の取得と語学力の向上で、実際に米カリフォルニア州にあるパイロット養成学校に入学。13年4月下旬から約4カ月間在籍し、13年9月6日には固定翼の単発機を操縦できる自家用機の操縦資格を取得していた。
卒業取り消し検討
学校のホームページでは寺内容疑者の資格取得を紹介、航空機をバックに男性と握手する写真が掲載された。容疑者の自身のフェイスブックにも軍用機のコックピットに座る写真があった。「訓練生として真面目にこつこつ取り組んでいた。性格などに問題があったとは聞いていない」。養成学校の東京事務所の関係者はこう振り返る。