新車同然に整備された阪急電車。周囲の景色が映り込むほどきれいな塗装にみほれてしまう=大阪府摂津市の正雀工場【拡大】
関東の通勤電車は車内の蛍光灯がむきだしになっているが、阪急電車の蛍光灯には有料の特急電車のようにカバーが付いている。すべてが上質。これで特別料金不要の通勤電車だというのだから、関東出身の記者には信じられなかった。
塗装は豪華4層構造!
大阪府摂津市阪急正雀1の2。地名に「阪急」の入った“聖地”に、阪急電鉄の「正雀工場」はあった。車両基地が併設されており、全体の敷地面積は約6万平方メートル。車両の塗装、洗浄はここで行っている。
「うちは阪急専用の高価なポリウレタン樹脂塗料を使っています」
こう胸を張るのは阪急電鉄工場課の中尾純利課長(58)。塗装はなんと4層構造で、下塗りした後に下地のパテを塗り、中塗り、上塗りと重ねているという。
確かに、工場内の車両を見渡すと、光沢のないあせたワインレッドの車両が散見された。下処理段階なのだろう。ところどころパテを塗って補修している様子もうかがえる。