新車同然に整備された阪急電車。周囲の景色が映り込むほどきれいな塗装にみほれてしまう=大阪府摂津市の正雀工場【拡大】
そのため、最近は「阪急顔」のデザインを崩すことなく更新工事を進めているとか。リニューアル車両は屋根の部分が白く塗られているのが特徴。「白い塗装は当初、特急に充当する車両だけだった」(同社工場課管理係の堀江係長)ため、マルーン一色に慣れ親しんだファンの中には「似合わない」と思っている人もいるようだ。
それほど、社内の関係者も沿線住民、鉄道ファンもマルーンへの思い入れがあるということだろう。
中尾課長は「昔、マルーンから色を変えるという話もあったが、阪急ブランドの色はマルーンということで立ち消えになった」と振り返る。マルーンから何色になる予定だったのかは不明だが、伝統の色が一時消滅の危機にあったことだけは確かなようだ。
阪急ブランドの象徴
なぜそこまでかたくなにマルーンにこだわるのか。
阪急電鉄の幹部は「阪急のイメージを守るためだ」と明かす。