日本旅行は「1000万人達成は旅行業界にとっても発奮材料になる。訪日客をさらに増やすには、リピーターになってもらう必要があり、しっかりした品質を提供したい」と語った。宿泊予約サイトを運営する楽天トラベルも「日本人の国内旅行が減ると見込まれる中、1000万人達成を契機に訪日客が増えていけば、国内旅行が活性化される」(国内事業部の担当者)と強調し、予約取扱高の増加に期待した。
ただ、観光庁によると、12年の外国人客の受け入れ数で日本は世界で33位。アジアでも中国、マレーシア、香港、タイ、マカオ、韓国、シンガポールに続く8位だ。世界3位の経済規模ながら訪日客数は多くない。
隣国の韓国は12年に1000万人の大台に初めて乗せた。1990年代後半の通貨危機後、ビザの要件緩和で先手を打ち、外国人客が地方を周遊する取り組みなども強化。韓国観光公社によると、韓国を訪れた外国人客は今年も1~10月の累計で前年同期比9.3%増の1033万9050人と、堅調な伸びが続いている。
日本総合研究所の矢ケ崎紀子上席主任研究員は「日本はやっと、世界で競争できる舞台に立った」と指摘する。