神宮外苑地区の地区計画【拡大】
東京都では、国立競技場の建て替え後、神宮外苑にある他のスポーツ施設の建て替えも進めていく方針。神宮外苑全体の整備方針について青写真も描かれているようだが、「地権者との話し合いもあるので、まだ計画を公表できる段階ではない」(都市整備局幹部)という。神宮外苑の将来像が見えない状況で、新国立競技場の是非を判断するのは難しいのではないか。
景観保全へオープンな場で広く議論を
明治神宮は、東京オリンピックの2020年に創建100年を迎える。次の100年を見据えて神宮外苑をどのように整備していくべきか。03年に早稲田大学特命教授の伊藤滋氏を座長とする「明治神宮外苑再整備構想調査委員会」が報告書をまとめている。都市計画分野の学識者らが明治神宮幹部を招いて神宮外苑の再整備を議論した。
当初は芝生広場として整備されていた聖徳記念絵画館の前のB地区南側は、戦後、連合国軍によって接取されたときに野球場やハンドボールコートがつくられ利用していた状態から、再び広場として再生する。国立競技場も、本来の景観を取り戻すことができるように規模を縮小して記念競技場として再整備するように働きかける。国立競技場の西側を流れ、1964年の東京オリンピックの時に暗渠(あんきょ)とした渋谷川を復元するなどを提言している。