インドネシア中央統計局によると、同国の今年2月の失業率は5.7%で前年同月の6.2%から大幅に改善した。建設業や金融業で就労者の増加率が2桁を超えるなど全業種で就労者数が増加したもようだが、専門家からは他の指標と一致しないとの声も上がっている。現地紙ジャカルタ・ポストが報じた。
同国投資調整庁が発表した統計では、今年1~3月期の投資実現による雇用創出件数は26万件で、前年同期の43万件から約4割減少。また、政府が設定した貧困ラインの月収29万2951ルピア(約2600円)以下の貧困層の割合も、昨年は3月の11.4%から9月には11.5%に増加するなど昨年から今年にかけて悪化した指標も目立つ。
昨年8月に失業率が6%台となったことを受け、政府は15年までに5.7~5.9%に改善する目標を掲げていた。政府目標は達成された形だが、専門家はこうした数値の矛盾を指摘。詳細な分析が必要だとしたうえで、「もし失業率改善が達成されていても、街頭販売など低所得の就労者が増加している可能性もある」と述べ、引き続き雇用情勢を注視していく必要があるとの見解を示した。