【東京2020 国際都市への挑戦】
国際化が進む羽田空港に接し、東京の“玄関口”ともいえる東京都大田区と川崎市の再開発が加速する。空港拡張に伴う広大な跡地を中心に最先端医療関連の産業集積や集客施設が計画されるほか、川崎市側と空港を結ぶ橋の建設も2020年に向けて動き出す見通しだ。空港へのアクセスではJR蒲田駅と京急蒲田駅を結ぶ「蒲蒲線」整備も検討されており、訪日客など空港からの人の流れを変える可能性もありそうだ。
成長戦略の拠点に
「もともと大田区の住民が住んでいた地域もあり、戦後GHQ(連合国軍総司令部)に立ち退きを余儀なくされた。今後は成長戦略の拠点として活用したい」
大田区の白鳥信也・空港まちづくり担当課長は、羽田空港滑走路の沖合展開と国際線地区の整備により生じた空港跡地開発についてそう意気込んだ。
大田区といえば、精密部品や電子部品など中小の町工場が集まるものづくりの町。川崎市も臨海部を中心に工場や石油コンビナートが集積して日本の高度経済成長を支えてきた地域だ。しかし1990年代に入って製造業の海外生産が加速すると、都心に近いこともあってマンションなど住宅地への転換が急ピッチで進んでいた。