平成27年度予算案が14日、閣議決定されたが、今年度内成立は困難な情勢にある。政府・与党は、統一地方選前半戦の投票日となる4月12日までの成立を目指す。予算審議が遅れると、統一選のみならず、後半国会の目玉となる集団的自衛権の行使容認を含む安全保障関連法案の審議にも影響が出かねない。「1強多弱」とはいえ、先の臨時国会では閣僚のスキャンダル追及で審議が滞った経験もあり、政府・与党にとって綱渡りの国会運営になるのは間違いない。
麻生太郎副総理兼財務相は14日、閣議後の記者会見で、27年度予算案について「3月31日までに通るのは考えにくい」と述べた。財務省はすでに、2年ぶりに暫定予算を編成する検討に入っている。
政府・与党は、26日に通常国会を召集する方針だ。会期は6月24日までの150日間になる。国会は冒頭、景気対策を柱とする26年度補正予算案を審議する。2月中旬までに成立させた後に27年度予算案の審議に入る。
民主党は27年度予算案について「介護報酬を切り下げるなど『福祉切り捨て』のとんでもない予算案だ。自民党政権のおごりが表れている」(幹部)と批判し、予算委員会の開催を手ぐすねを引いて待っている。小渕優子前経済産業相の関連政治団体をめぐる不透明収支問題は、東京地検特捜部の捜査が終結していないことから、「引き続き『政治とカネ』問題を追及すべきだ」(中堅)との声も漏れる。