高橋 民主党政権から自民党・安倍政権に交代し、円高は是正され、株価も上昇し景気は良くなったといわれていたのに、消費増税で個人消費が想定以上に落ち込んでしまいました。実体経済はいいのか、悪いのかはっきりしないという見方はもっともだと思います。ただ、少し前までは、人口減少が続く中で日本経済は縮小均衡だという悲観論が支配していましたが、この雰囲気をガラッと一変させたのが安倍政権です。すでに放たれたアベノミクスの第1の矢(大胆な金融政策)と第2の矢(機動的な財政政策)によって、円高が是正され、株価も上がりました。こうした変化への期待感とともに、企業もリストラなどを通じて体質が強化され、この2年間で経済は間違いなくデフレ脱却に向けて動き出したと思います。
しかし、今の日本経済を人の体にたとえるなら、体質が変わって根っこから元気が出始めたところに財政上、消費税を上げざるを得ず、風邪をひいたような状態になったわけです。いま一番大事なことは一日も早く風邪を治すことです。ですから消費税率10%への引き上げは慎重にいこうと、1年半延期したのです。体質の改善は進んでいるので、今年はやるべきことをきちんとやれば風邪は回復していくと思います。