英王室に限らず、習主席のサッカー好きはつとに知られるところ。ウィリアム王子にとってはご機嫌取りのたわいない会話だったかもしれない。だが、習主席は極めて真剣だったはずだ。
「総合プラン」は2人の会談のすぐ後に発表された。W杯優勝という習主席の夢を何としてもかなえるべく、その内容の徹底ぶりはすさまじいものだ。同プランでは、2025年までに5万校のサッカー学校を設立し、全国に30の育成重点地区を立ち上げる方針。10万人の本格的なサッカー選手を誕生させ、優れた選手を欧州チームに積極的に留学させるという。
また、今後10年以内に数百カ所に専用競技場を新設。中国のプロサッカーリーグ「スーパーリーグ」のレベルを上げるため、欧州や南米のスター選手を大量に呼ぶよう出資企業に支出を求めた。中国では習主席体制による「倹約令」で、市民らが派手な出費を控える中、サッカーだけは例外とした格好だ。