ブラジルの首都ブラジリアで握手を交わすルセフ大統領(左)と中国の李克強首相=5月19日(AP)【拡大】
米国を牽制
中国は昨年も、習近平国家主席が中南米を歴訪。事実上のデフォルト(債務不履行)に陥ったアルゼンチンに対して、鉄道整備などの巨額融資を表明した。やはり経済不安に陥っているベネズエラに対しても、今年1月に北京を訪れたマドゥロ大統領に対し、中国が200億ドル規模の投資を表明したと伝えられた。
中国が中南米への援助外交を加速しているのは、左派政権の多い中南米各国に恩を売り、中国の影響力拡大を目指す狙いがみえる。さらに、ここにきて米オバマ政権がキューバとの関係修復に動くなど、「中南米へ接近していることへの危機感もある」(外交筋)との見方が出ている。
中国が南米横断鉄道に協力するのも、米国の影響力の強いパナマ運河を回避する思惑がうかがえる。ニカラグアでは、パナマ運河に対抗する巨大運河プロジェクトに中国系企業がかかわっている。