関西経済同友会が大阪市の夢洲での設置を提言したIR施設のイメージ図。水都・大阪を表わす「なにわ八百八橋」にちなみ、橋をモチーフにとった=(関西同友会提供)【拡大】
関係者は「1年前と同じ光景」と振りかえる。昨年7月、同じメンバーで開かれた会議でもIRで財界内の意見統一を求める橋下市長と、カジノへの慎重姿勢を示す関経連の森詳介会長(関西電力会長)とで同様のやりとりが行われたからだ。
すれ違いの背景には「カジノありき」で構想が進むことへの関経連、大商の警戒感がある。ギャンブル依存症や施設周辺の治安悪化への懸念からカジノ導入に慎重な会員が多いためだ。大商の副会頭の1人は「依存症対策や青少年への影響はどうなるのか。カジノだけで人を呼ぶという発想はよくない」と強調する。
関経連で観光戦略を担当する角和夫副会長(阪急阪神ホールディングス社長)も「IR=カジノという発想ではなく、家族で楽しめるエンターテインメント型のIRを」と持論を展開している。
歩み寄りの気配なく
IRが想定する客層や利用者数は、カジノ場の規模は、依存症などカジノの負の側面への対応は…。
大商は昨年9月、大阪府にIR構想への質問状を送ったが「IRの法案が成立せずIRの枠組みが決まらないなか、言えることは少ない」などと十分な回答は得られなかったという。