青森県は県内生産の17品目について影響額を算出。その結果、農産物は約24億~46億円、水産物は約6億~12億円、それぞれ生産額が減少すると試算。このうち、最も影響額が大きいとされたのが豚肉で約10億~21億円、牛肉は約7億~14億円、リンゴも約2億~5億円減少すると算出した。
また、国が影響はないとしているコメについて、県産米が輸入米の価格まで低下した場合を想定し、県が独自に試算した結果、生産減少額は約23億円に上った。コメの影響を合算すれば全体で最大約81億円減少することになる。
三村知事は「攻めの姿勢で輸出拡大に取り組み、生産者のモチベーションの維持を図る」と話しており、県は今年度の補正予算案や平成28年度当初予算案にTPP対策の事業を盛り込む方針だ。関係機関と連携しながら販路開拓や輸出拡大などに取り組む。