新年度相場入りした今年4月(4月4~28日)に外国人投資家は8604億円買い越した。ただ、一時は1ドル=105円台まで円高が進むなど日本株への逆風は収まっておらず、日経平均株価の11日終値は昨年末終値を約13%も下回り、低調な動きが続いている。
市場関係者によると、昨年末あたりから一部の外国人投資家の間では日本株の見通しを引き下げる動きが出ていたという。今年3月には、世界最大の資産運用会社の米ブラックロックが日本株の見通しを「強気」から「中立」に下げた。
野村証券の木下智夫チーフ・マーケット・エコノミストは「さらなる法人税減税、経済成長の制約要因となっている労働力不足への対応、企業による賃上げを後押しするような措置が出てくれば、外国人投資家へのアピールになるのではないか」との見方を示した。