
日銀の金融緩和策の効果と副作用【拡大】
日銀が20~21日の金融政策決定会合で実施する「総括的な検証」で、「統一見解」のとりまとめに難航していることが6日、分かった。9人の政策委員が、マイナス金利を政策の柱に据える「マイナス金利支持派」▽国債購入の量を重視する「リフレ派」▽追加の金融緩和を牽制(けんせい)する「追加緩和反対派」-のおおむね3つに割れているためだ。各委員の意見を併記する案も浮上している。
「(下限までには)まだかなりの距離がある」
8月下旬、日銀の黒田東彦総裁は、米西部ジャクソンホールで講演し、現行0.1%のマイナス幅を必要に応じて深掘りする考えを強くにじませた。
緩和の柱である年80兆円の国債買い増しは「あと1~2年で限界に達する」との見方が多い。黒田総裁は8月中旬のフジサンケイビジネスアイのインタビューで、「国債買い入れ額に幅を持たせるかとか、購入対象国債の平均年限基準(現在は7~12年)をどうするかとか、具体的な話は総括検証を踏まえて会合で議論する」と含みを持たせた。
このため、市場では「黒田総裁は、緩和長期化を見据えてマイナス金利を重視している。深掘りする代わりに国債買い入れを70兆~90兆円などと柔軟化するのではないか」との噂が飛び交った。