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ソフトバンク、6月から光IP電話開始 割安料金でNTTに対抗
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使用中の電話と同じ番号を使えるIP電話サービスの契約数 ソフトバンクグループのソフトバンクテレコムが6月1日から、光サービスの「フレッツ光」を利用したNTT東日本と西日本の「ひかり電話」よりも割安なIP電話サービスを始めることが29日、分かった。
「050」から始まる通常のIP電話と違い、使用している固定電話と同じ番号で利用できるのが特徴。基本プランの月額料金はNTT東西より35円安い月額490円とし、NTTに対抗する。
フレッツ光の契約者向けIP電話は事実上、NTT東西が独占的に販売しているが、総務省が他事業者の参入を昨秋認めたことを受け、ソフトバンクもフレッツ光を利用してIP電話サービスに乗り出す。
ソフトバンクは社員を対象とした試験で品質などを検証し、商用サービスが可能と判断。IP電話同士やソフトバンクモバイルの携帯電話とは24時間無料で通話できるようにする。
NTT東西のフレッツ光の加入数は3月末で約1730万件にのぼり、そのうち9割近い1517万件がひかり電話を利用している。
ソフトバンクはNTT東西から光回線を借りて2004年から自社ブランドの光サービスを提供してきたが、採算が取れず09年に撤退。NTT東西の代理店となり、「ヤフーBB光ウイズ・フレッツ」の名称でフレッツ光を販売してきた。
6月からは自社のIP電話サービスもユーザーが選択できるようにする。当面はヤフーBB光ウイズ・フレッツ契約者の半分程度のユーザー獲得を目指すという。
総務省によると、固定電話の番号のまま使えるIP電話の利用者数は伸び続けており、13年3月末は前年同期比14.8%増の2406万6000件となっている。
通常の回線交換方式と違って回線を占有しないため効率的に送受信できる。市内外や国内外の概念がなく通常の固定電話より割安だが、「050」から始まるIP電話は番号が変わるため利用者数が減少している。