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【都知事選】きょう投開票 大雪の影響懸念 白い街 各陣営が最後の熱い訴え

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【都知事選】きょう投開票 大雪の影響懸念 白い街 各陣営が最後の熱い訴え

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【都知事選】激しい雪のなか、東京都知事選挙最終日に都内各所で街頭演説に立ち熱く訴える主要候補の(左から)宇都宮健児、田母神(たもがみ)俊雄、舛添(ますぞえ)要一、細川護煕(もりひろ)の4氏=2014年2月8日  猪瀬直樹前知事(67)の辞職に伴う東京都知事選は2月9日、投開票される。9日深夜までには大勢が判明する見通し。選挙戦最終日となった8日、都内は雪に見舞われ、各候補は街頭演説の予定を変更するなど、対応に追われた。

 都選挙管理委員会によると、これまでの都知事選は猪瀬氏が初当選した前回選(2012年)の12月をのぞいて、4月に実施。前回も12月とはいえ、天気は「晴れ」だった。このため、厳しい冷え込みや積雪、路面の凍結などが投票率に影響を与える可能性もあり、候補者の陣営や都選管は気象情報に神経をとがらせた。

 都知事選に立候補しているのは元日弁連会長の宇都宮健児氏(67)=共産・社民推薦、元航空幕僚長の田母神(たもがみ)俊雄氏(65)、元厚生労働相の舛添(ますぞえ)要一氏(65)、元首相の細川護煕(もりひろ)氏(76)ら、いずれも新人で、無所属や諸派の16人。

 都選管によると、選挙人名簿登録者数は1月22日現在で1082万567人。このうちの8.19%にあたる88万6385人が2月7日までに期日前投票を済ませた。同時期で比較すると、衆院選と同日選だった前回選は下回ったが、前々回の都知事選(23年)を25万5720人上回った。選挙戦は2020年東京五輪に向けた街づくりや、首都直下地震など災害への備え、少子高齢化対策などを争点に展開。細川氏や宇都宮氏は脱原発を訴えた。

 ≪白い街 各陣営が最後の熱い訴え≫

 大雪に見舞われた東京都知事選の選挙戦最終日。街頭演説には最悪の条件となったが、候補者は寒風で雪が舞う中、熱く訴えた。

 【宇都宮健児氏】

 宇都宮健児氏は午前10時半、東京都中央区の築地市場近くで街頭演説。黒いダウンジャケット姿でマイクを握り、演説後は市場周辺を練り歩いて支持を呼びかけた。

 午後は「悪天候で街頭演説に足を運べない有権者も自宅で訴えを聞けるように」(選対本部)と、予定していた街頭演説のスケジュールを変更してインターネットの生放送番組に出演。ツイッターに寄せられた有権者らからの質問に答える形で、働きやすく暮らしやすいまちづくりや脱原発推進など自身が掲げる政策をアピールした。

 「都知事を目指す理由は?」との視聴者からの質問には、「弁護士、日弁連会長として、労働問題や貧困問題に取り組んできた。都知事になれば、今までの活動を発展させることができる」と力強く語った。

 【田母神俊雄氏】

 元航空幕僚長の田母神(たもがみ)俊雄氏は雪が強まった午後2時半、秋葉原(千代田区)に立った。ヘルメットに作業服、安全靴という完全装備。「危機管理は専門分野。今、このとき災害が起きても皆さんを守れる」と笑いを誘いつつ、支持を訴えた。

 約25分の演説では、景気対策に重点を置いた。原発を安全に稼働させ、中小企業の経営を安定させることで所得が向上するとの持論を展開。都民税の減税と、東京五輪に向けた公共事業の2本柱で景気を回復させ「財源を確保し、子育て支援や高齢者福祉政策の充実にあてる」と声を張り上げた。

 この後も街頭を回って、「皆さんが頼り。一緒に東京から日本を変えましょう」と最後まで声をからした。

 【舛添要一氏】

 元厚生労働相の舛添(ますぞえ)要一氏は、悪天候ながら多くの観光客が行き交う浅草の雷門前で「最終街頭演説会」に立った。演説会には舛添氏を支援する自民党の石破(いしば)茂幹事長(57)や公明党の太田昭宏国土交通相(68)ら大物が続々と応援に駆けつけた。多くの有権者が「最後の訴え」に耳を傾け、その光景をカメラに収める外国人観光客の姿も見られた。

 選挙戦を通じて数多くの演説をこなし、元厚労相としての実績を強調してきた舛添氏。この日も「厚労相時代に進めてきた社会保障改革を都知事としても続けたい」と拳を振り上げた。

 また、国と連携した景気対策などにも取り組むことを約束。最後に「東京五輪を機会に東京を世界一の街にする。それが私の夢、都民の夢、日本国民の夢であり、これの実現のために都政のかじ取りを任せていただきたい」と訴えた。

 【細川護煕氏】

 元首相の細川護煕(もりひろ)氏は午後3時すぎ、東京・銀座の街頭に姿を現わした。赤い帽子に黒のダウンジャケット姿。厚手の手袋をはめ、完全防備でマイクを握った。大荒れの天候で普段より人通りは少ないものの、道行く有権者は足を止め、細川氏の訴えに耳を傾けた。

 選挙戦中盤以降は、五輪や福祉など幅広い政策を訴えるようになった細川氏だが、この日は、ほぼ脱原発に特化した当初のスタイルに戻った。「原発推進勢力は大きい。これを壊していくには大きな力が要る。だが、必ずやり遂げる」と熱く語りかけた。

 この日も小泉純一郎氏(72)が応援演説。大勢の聴衆を前にし、「細川さんと一緒に今より良い社会を作らなければならない」と声をからして支持を訴えた。“ダブル元首相”による演説会は約40分続いた。(SANKEI EXPRESS (動画))

 【東京都知事選】(届け出順)

ひめじけんじ  61 建物管理業  無新

宇都宮 健児  67 元日弁連会長 無新[共][社]

ドクター・中松 85 発明家    無新

田母神 俊雄  65 元航空幕僚長 無新

鈴木  達夫  73 弁護士    無新

中川  智晴  55 1級建築士  無新

舛添  要一  65 元厚労相   無新

細川  護煕  76 元首相    無新

マック赤坂   65 政治団体代表 諸新

家入  一真  35 起業家    無新

内藤  久遠  57 元派遣社員  無新

金子  博   84 元ホテル経営 無新

五十嵐 政一  82 社団法人役員 無新

酒向  英一  64 元瀬戸市職員 無新

松山  親憲  72 元高校教諭  無新

根上  隆   64 元中野区職員 無新

 ※年齢は投票日現在の満年齢。四角囲み文字は推薦政党

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