SankeiBiz for mobile

【都知事選】細川氏、一貫性欠く「脱原発」定義 都知事選公約が難航 会見また延期

ニュースカテゴリ:EX CONTENTSの政治

【都知事選】細川氏、一貫性欠く「脱原発」定義 都知事選公約が難航 会見また延期

更新

自民党都連の幹部会合に出席してあいさつを終え、手を振って退席する舛添(ますぞえ)要一元厚労相。右端は都連会長の石原伸晃(のぶてる)環境相、左端は下村博文(しもむら・はくぶん)文科相=2014年1月16日、東京都千代田区永田町の自民党本部(酒巻俊介撮影)  東京都知事選(1月23日告示、2月9日投開票)への出馬を決めた細川護煕(もりひろ)元首相(76)は1月16日、公約を発表する17日の記者会見を20日以降に再延期すると発表した。「脱原発」や2020年東京五輪の対応で過去の自身の発言と自主的に支援する民主党などとの整合性が取れない上、東京佐川急便からの1億円借り入れ問題の説明の仕方に苦慮しているとみられる。

 即ゼロか30年後か

 細川陣営で問題となっているのは「脱原発」の定義だ。支援表明した小泉純一郎元首相(72)は「原発即時ゼロ」を訴え、(1月)14日も都内で記者団に「原発ゼロで日本は発展できる。細川さんも同じだ」と語った。

 これに対し民主党は、昨年(2013年)の参院選マニフェスト(政権公約)で原発稼働ゼロの出口を「2030年代」と決めていて、「即ゼロ」とは一線を画す。

 細川氏は、昨年(2013年)11月の中日新聞のインタビューで「核のごみの問題を解決できないまま(原発を再稼働して)つけを回せば、将来世代に対して重罪を犯すことになる」と発言している。

 ところが、ジャーナリストの池上彰氏(63)が昨年(2013年)末に出版した著書でのインタビューでは「『原発ゼロ』がいまでなく、30年後でもいい」と語っており、発言に一貫性がない。

 東京五輪についても、細川氏は、先の池上氏の著書で「脱原発」にこだわるあまり、「安倍晋三首相が『オリンピックは原発問題があるから辞退する』と言ったら、日本に対する世界の評価が格段に違ったものになっていた」と東京五輪辞退論まで展開。「金メダルをたくさん取るよりも、原発をどうするかのほうが、日本の将来にとってよっぽど重要な話のはずだ」と言い切った。

 この発言には陣営内からも批判が続出。公約では東北でのマラソン構想などの独自色を打ち出しながらも、五輪辞退については封印する方針だ。

 みそぎは済んだ?

 東京佐川急便からの借入金問題について、周辺は「昔の話であり、借金も返済しており、みそぎは済んだ」と語るが、都民がそう受け取る保証はない。猪瀬直樹前知事(67)が5000万円の献金問題で辞職に追い込まれた直後だけに、「政治とカネ」の問題は選挙の争点の一つにならざるを得ない。

 細川氏は熊本県知事に就任する前年の1982(昭和57)年に東京佐川急便から1億円を借り入れた。表面化したのは93(平成5)年。「東京でのマンション購入に充てた」と釈明したが、借り入れ前にマンションを購入していたことが明らかになった。

 また「知事の退職金を返済に充てた」と説明しながらも退職金を受け取る前に完済していたことなど、矛盾が次々と発覚。94年度予算案審議入りの見通しも立たなくなり、わずか9カ月で政権を投げ出した。

 ≪自公党首、舛添氏支援で一致≫

 安倍晋三首相(59)=自民党総裁=と公明党の山口那津男(なつお)代表(61)は1月16日、官邸で会談し、東京都知事選に出馬する舛添(ますぞえ)要一元厚生労働相(65)を支援するため協力することを確認した。公明党は都本部が臨時役員会で舛添氏の推薦を決定、都連推薦を決めている自民党と足並みをそろえた。

 山口氏は党首会談後、記者団に対し「公明党が重視しているのは社会保障や福祉、首都直下地震に対応できる防災対策、東京五輪を成功できる遂行力を持つことなどだ」と述べた。

 舛添氏は、公明党本部を訪れ、山口氏に支援を正式に要請した。続いて自民党都連幹部の会合に出席、2010(平成22)年に自民党を離党し除名されたことを踏まえ「過去の経緯で大変、迷惑をかけた」と陳謝した。

 菅義偉(すが・よしひで)官房長官(65)は記者会見で、小泉進次郎内閣府兼復興政務官(32)が舛添氏を応援しないと明言したことについて「自民党本部は都連(の意向)を尊重し、支援する。できれば応援してほしい」と述べた。(SANKEI EXPRESS

 【細川護煕(もりひろ)元首相と民主党の考えの違い】

 ■脱原発

(細川護煕氏)「原発問題は知事としてやりがいのある仕事だ。国の存亡に関わる問題だとの危機感を持っている」(1月14日、小泉純一郎元首相との会談後、記者団に)

(民 主 党)「2030年代に原発稼働ゼロを可能とするよう、あらゆる政策資源を投入する」(2013年参院選マニフェスト)

 ■東京五輪

(細川護煕氏)「安倍(晋三)首相が『五輪は問題があるから辞退する』と言ったら、日本への世界の評価は格段に違った。指名を受けても辞退し、そう宣言していたら『日本はやっぱりすごい国だ』という評価になった」(ジャーナリスト、池上彰氏の著書でのインタビュー)

(民 主 党)「都知事は東京五輪を成功させ、東京をアジア最大のハブ都市にする強い野心と情熱、企画力がないといけない」(2013年12月19日、松原仁(じん)東京都連会長が記者団に)

 ■佐川急便からの1億円借入金問題

(細川護煕氏)「(1億円借金)マンション購入などのため。(借り入れた)翌年には(熊本県)知事選もあり、手持ち金を増やす必要もあって…」(1994年6月21日の衆院予算委員会証人喚問での答弁)

(民 主 党)「政治とカネの問題は非常に大事な話。細川(護煕)氏は明確に都民に説明すべきだ」(1月16日、大畠章宏幹事長の記者会見)

ランキング