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「気軽にワイワイ」良質フレンチ ブラン・ピエール
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フォアグラと卵黄の相性の良さが際立つ「フォアグラのポワレ_半熟卵のフリットとトリュフの香るじゃがいものピュレ」
「御所南」と呼ばれる京都御苑の南側一帯は、近年、京都市中心部でも最も人気の高い地区で知られ、観光客らの増加とともに高級なイタリア料理店やフランス料理店が激増している。そんな“激戦地”で頭ひとつ抜きんでている人気店が、2010年6月にオープンしたフレンチレストランの「ブラン・ピエール」だ。ホテルニューオータニ大阪やウエスティンホテル大阪で腕を磨いた実力派のオーナーシェフが提供する質の高い料理を東京人驚愕のリーズナブル価格で楽しめるとあって、地元のマダムから観光客まで幅広い層の高い支持を獲得している。
いまも町家が混在し、情緒ある雰囲気を醸す一帯に溶け込むように佇む瀟洒(しょうしゃ)な外観。そして一歩中に入ると外観同様、シックで落ち着いた空間が広がる。
広さ約50平方メートル。カウンター席(7席)とテーブル席(10人)というつくりは、作り手と顧客の間に付かず離れずの絶妙な親近感を生み出すのにぴったりといった感じだ。
こう書くと何だか敷居が高そうな印象を受けるが、白石健一オーナーシェフ(36)は「フランス料理をかしこまった感じではなく、気軽にワイワイ食べてもらいたい」と訴える。
実際、おしゃれでありながら親しみやすい雰囲気づくりを標榜するこのお店、同業者がいち早く評価し、関西では開店からわずか半年で数々のテレビ番組などで紹介され、有名店に。また家庭画報やあまから手帳といった雑誌も取り上げ、首都圏からのリピーターも増えている。
というわけで早速、自慢の料理の数々をいただいた。まずは「京都・大原の野菜と鰯(いわし)のプレッセ かにみそクリーム」。「お客様にお出しした時、見ただけでおいしいと思ってもらえる料理を心がけています」と語る白石氏の言葉通り、一見しただけで上品な味わいが伝わってくる。
鰯で挟んだじゃがいもをニンニク入りのかにみそクリームに付けて食べるのは「バーニャカウダ(イタリアの野菜料理)をイメージした」(白石氏)からだが、地元・大原の新鮮野菜に加え、食材の組み合わせの妙を存分に楽しめる。
食材の組み合わせの妙では「フォアグラのポワレ 半熟卵のフリットとトリュフの香るじゃがいものピュレ」も同じ。甘いポルト酒を煮詰めて作ったソースがかかるフォアグラを、衣を付けて揚げたポーチドエッグ(落とし卵)の卵黄と混ぜていただくのだが、濃厚で気品があって滑らかな味わいにうっとり。添えられたキノコのマリネとの相性もばっちりだ。
そして「みんなでワイワイ楽しんでもらいたい」という白石氏のポリシーを具現化したのが「魚介たっぷりのブイヤベース」(要事前予約)だ。大きな鍋の蓋を開けるとムール貝、はまぐり、ホタテ貝、エビ、タラといった魚介類と、カブ、ブロッコリー、ニンジン、玉ねぎといった野菜類がぎっしり。
「フレンチの定番ですが、現地のようにスープは濃厚ではなく、日本の鍋料理の感覚で飲んでもらえるよう、魚介類のだしの濃厚さは変えず、軽めに仕上げた」(白石氏)だけあって、滋味深いスープも十分過ぎるほど楽しめる。
人気の肉料理「子羊の瞬間燻製(くんせい)」も「薫製機に少し入れてスモーキーな香りを付け、肉々しさをアップさせた」(白石氏)だけあって、絶妙の歯ごたえと上品かつワイルドなジューシー感が楽しめるガッツリ系の逸品に。デザートの「リンゴのキャラメリゼ ゴルゴンゾーラのアイスとブリストルクリーム」も文句なし。
このクオリティーでディナーは何と4200円(税込み・サービス料なし)から。しかし白石氏は3人のスタッフと共に「お客様に『おいしかった。また来るわ』と言ってもらえるのが一番うれしい」と謙虚な姿勢を忘れない。(文:岡田敏一/撮影:恵守乾/SANKEI EXPRESS (動画))