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緑の中でゆっくりイタリアン IN THE GREEN
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店名通り“緑の中”のテラス席では、バーベキューも楽しめる。寒い季節はシートで覆い暖房器具を設置=2013年12月19日、京都市左京区(榎本雅弘撮影)
今風に言うなら“めっちゃイケてる”と巷で話題の店が京都・北山にある。昨年(2013年)8月にオープンしたカフェレストラン「IN THE GREEN(イン・ザ・グリーン)」だ。植物園のすぐ横に位置し、まさに“緑の中”で食事を楽しめるとあって、平日でも行列が絶えず、評判が評判を呼んで北山の新スポットとして注目を浴びている。
「IN THE GREEN」は京都市営地下鉄北山駅からすぐ近く、京都府立植物園の北山門西側に位置する。業態はトラットリア、ピッツェリア、カフェ。ピッツァやパスタなどのイタリアンはもちろん、オリジナルの冬季限定洋風鍋やバーベキューも楽しめる。
イタリアから取り寄せたという薪窯でピッツァを焼いてもらった。注文を受けてから生地をのばし、ソースを塗り、具を載せて窯へ。流れるような作業にほれぼれする。「オープンキッチンなので緊張します」とピッツァイオーロ(ピザ職人)の山田裕太さん(26)。店内からはもちろん、北山通りに面したガラス窓からもよく見えるのだ。
あっという間にピッツァマルゲリータが焼き上がった。食欲をそそる香りに我慢できず、熱々をパクリ。外はカリカリ、中はもっちりの生地に、あっさりとしたトマトソースとチーズ。気づいたら半分も食べていた。
「アンティパストミスト」は生ハムや野菜を使ったイタリアン総菜の盛り合わせ。「2名様以上で」というだけあってボリュームたっぷり。「お酒と一緒にみなさんでつまむのにぴったりの一品です」と、店長の木村哲也さん(33)。薪窯で焼いた「ジャガイモとタレッジョチーズ」は寒い季節にお薦め。ほくほくのジャガイモとクリーミーなチーズは相性抜群だ。
忘れてはならないのがスイーツ。名物「エンゼルフードケーキ」を食べずに帰れようか。が、目の前に出されてびっくり。大きい…。「大丈夫。みなさんペロリと召し上がられてますよ」と木村さん。それではと一口。ふわふわのシフォンケーキはしっとりした食感。たっぷりのクリームは甘くなく軽い。ほろ苦いキャラメルソースがいいアクセントだ。食べきれるのか?という心配はどこへやら、「大人の味ですね~」と、あっという間に完食した。
緑を背景にした店は全面ガラス張りで陽光が降り注ぐ。暖かくなったらテラス席でバーベキューを楽しむのもいいだろう。食事を済ませたら、そのまま植物園に行ってもよし。植物園散策の休憩に利用する人も多いという(入園料は別途必要)。
「海外では植物園や公園の中にカフェがあります。『京都にもそんな店があってもいいのでは』という発想で生まれました」と「IN THE GREEN」をプロデュースした飲食店企画運営会社「バルニバービ」(大阪市西区)の企画担当の北尾志津さんが説明する。
十数年前、“北山ブーム”というのがあった。おしゃれな飲食店やブティックが立ち並ぶ洗練された遊び場は憧れの的だった。「北山には魅力的な植物園もある。植物園の過ごし方の中に“飲食”が組み込まれることで再びにぎわいが生まれる、と考えました」
その狙いは的中。「北山の植物園の隣に“イケてる”レストランができたらしいよ」とまたたく間に広まった。
「府外からも訪れてくださいますが、やはり近隣の方のご利用が多いです」と北尾さん。ディナーはもちろん、ランチ(ブランチ)メニューが充実し、カフェ利用もOKというのも一因だろう。「お一人で、ご家族で。緑の中でゆっくり過ごしていただけたらうれしいですね」。桜の季節も楽しみだ。(文:杉山みどり/撮影:榎本雅弘/SANKEI EXPRESS)