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【MLB】NYデビュー10K 負けない田中「粘りが持ち味」

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【MLB】NYデビュー10K 負けない田中「粘りが持ち味」

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 米大リーグ、ヤンキースの田中将大投手(25)が4月9日、ニューヨークのヤンキースタジアムで行われたオリオールズ戦に先発し本拠地初登板した。7回3失点で田中に勝敗は付かずチームも4-5で敗れたが、10三振を奪う力投をみせ、熱狂的で辛辣(しんらつ)なニューヨークのファンをうならせた。二回に3点本塁打を浴びたが、要所を三振で締め、「粘りは自分の一番の持ち味。何とか粘って投げることができた」と、ピンストライプの背番号19はうなずいた。レギュラーシーズンでは楽天時代の2012年8月26日から負けておらず、連勝は「29」のまま。次回登板で今度こそ「30」連勝を果たす。

 二回2死一、三塁のピンチで9番スクープに浮いたスライダーを左翼ポール際のスタンドまで運ばれた。初勝利を飾った(4月)4日のブルージェイズ戦でも初回の先頭打者に被弾したが、メジャーでは甘い球が命取りになることを改めて痛感。試合後には「走者をためてからの本塁打は悔やまれる」と、反省した。

 序盤は武器のスライダーとスプリットに「投げミスが多かった」。同じように序盤に失点したブルージェイズ戦では直球中心の配球に切り替えて立ち直ったが、この日は試合中に投球フォームを修正。局面に応じた適応力の高さを発揮し回を追うごとに調子を上げた。

 三回はランナーを背負いながら3つのアウトをすべて三振で切り抜け、五回も昨季本塁打と打点の2冠の3番デービスを内角の速球で見逃し三振に仕留めた。五回までに85球を要したが、六、七回はわずか計16球で抑え、7回を投げ切り先発としての役目を果たした。

 先発ピッチャーの球数が厳密に管理され100球がめどとされるメジャーで、前回は7回97球、この日も7回101球としっかりと適応している。「7回を投げ切ることができたのはうれしい」と満足感を漂わせた。

 “負けない田中”は健在だが、チームを勝利に導けなかっただけに、「まだまだ慣れていかないといけない部分はある。いい投球を1年通してやりたい」と、貪欲に話した。(SANKEI EXPRESS

 ≪本塁打悔やまれる 中4日は問題ない≫

 田中は会見で本拠地初登板を冷静に振り返った。

 ――ヤンキースタジアムの雰囲気は

 「自分に向けての歓声なので、特に最後の回(七回)は力になった」

 ――投球を振り返って

 「全体を通して粘れたと思うが、走者をためてからの本塁打は悔やまれる」

 ――2試合続けて序盤で失点した

 「もちろん修正しないといけない部分。でも2試合だけでそれは言われたくない」

 ――中4日での登板は

 「全然問題はなかった。日本と違って間隔も短いし、シーズンも長いので、チームの方針に従って、その球数の中で自分の投球をすることを考えている」

 ――メジャーでやれる自信はついたか

 「やれるかやれないかではなく、やらないといけない。評価は周りの方々がしてくれること。僕は自分のできる仕事をするだけ」(共同/SANKEI EXPRESS

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