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社会
【栃木小1女児殺害】足取り解明も…あいまいな供述 容疑者立ち会い現場検証
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吉田有希(ゆき)ちゃんの遺体を遺棄した現場で、調べに応じる勝又拓哉容疑者(中央)=2014年6月9日午前、茨城県常陸大宮市三美(桐原正道撮影、一部画像を加工しています) 2005年に栃木県今市市(現日光市)の小学1年、吉田有希(ゆき)ちゃん=当時(7)=が殺害された事件で、栃木、茨城両県の合同捜査本部は6月9日午前、殺人容疑で逮捕された勝又拓哉(たくや)容疑者(32)を立ち会わせて、有希ちゃんの遺体が発見された茨城県常陸大宮市の山林で現場検証を行った。
遺棄現場に向かう林道には約200メートル手前から規制線が張られ、捜査員が早朝からビニールシートやついたてなどを搬入。勝又容疑者を乗せたワゴン車は午前9時50分ごろに到着した。
勝又容疑者は捜査員の質問に時折うなずくなど、淡々とした様子で応じていた。
捜査本部によると、勝又容疑者は有希ちゃんを連れ去ったことは認めているが、殺害や遺棄の詳細については供述にあいまいな部分があり、勝又容疑者に詳しく確認したとみられる。
捜査本部は今後、遺棄現場から約60キロ離れた栃木県日光市の連れ去り現場周辺でも、必要に応じて勝又容疑者を立ち会わせて現場検証を実施することを検討している。
≪足取り解明も…あいまいな供述≫
吉田有希(ゆき)ちゃんが殺害された事件で、殺人容疑で逮捕された勝又拓哉容疑者が、「(有希ちゃんの口を)粘着テープでふさぎ、手足を縛って刺した」などと供述していることが9日、捜査関係者への取材で分かった。6月10日で逮捕から1週間。勝又容疑者の足取りが明らかになる一方、具体的な殺害場所や、猟奇的な殺害方法を取った理由など「謎」も残る。
栃木、茨城両県警の合同捜査本部が力を注いだのは勝又容疑者が有希ちゃんを連れ去り、殺害、遺棄するまでの経路の特定だった。
勝又容疑者は、車で有希ちゃんを連れ去り自宅に寄った後、国道を通って茨城入りし、遺体を遺棄。その後に常磐自動車道の那珂インターチェンジに入ったなどと説明している。自宅とは逆方向だが、「道を間違えた」と供述している。
捜査本部が行った複数の防犯カメラの解析で、供述通りの場所や時間帯に勝又容疑者の車が走行していることを確認。車のへこみなどの特徴やナンバーが一致していたという。
捜査本部は今回、取り調べ過程すべてを録音・録画(可視化)した。勝又容疑者は事前の捜査情報と一致する内容を自ら説明しており、ある捜査幹部は「経路特定は直接的な客観証拠になる」と自信をみせる。
逮捕直後、有希ちゃん殺害について「間違いない」と認めた勝又容疑者。その後の調べでは「女児を物色している途中、偶然(1人で歩いている有希ちゃんを)見つけた」などと供述している。
ただ、核心である殺害の経緯については「あいまいで、のらりくらりとした供述が目立つ」(捜査関係者)。殺害場所についても「車から出て山中で刺した」などとしているが具体性に欠けているという。
重要な物証である凶器の刃物や有希ちゃんの所持品などは見つかっておらず、捜査本部は慎重に供述の裏付けを進めている。
事件当時の司法解剖によると、有希ちゃんの死因は失血死。血液はほとんど残っておらず、胸の十数カ所の刺し傷は複数の列をつくるように並んでいた。遺体には鼻の下に赤い線状の跡や両手足を縛られた跡があり防御創はなく、性的暴行の跡は確認されていない。
捜査関係者によると、勝又容疑者は有希ちゃんを連れ去った後、粘着テープで拘束して殺害したことをほのめかしているという。
勝又容疑者の自宅からは10本近いナイフのほか、幼児性愛や猟奇的な画像などが数万点保存されたパソコンを押収。幼児や成人が刃物で殺害されるなどの残虐シーンを収めた画像や動画が多数あったという。
「人とあまり話をせず、おとなしい」と周囲に評される勝又容疑者。捜査本部は、押収したパソコン内の画像などの解析を進めるとともに、詳しい動機の解明を急ぐ。(SANKEI EXPRESS)