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【花千代のビューティフル・フラワーズ】初夏のもてなし つるもので涼やかに
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初夏のもてなし_つるもので涼やかに(Finish!、花千代さん提供) 梅雨明けが「まだか」と待ち遠しいこの時期。ひと足早く、家の中に爽やかな風が通り抜けるような花あしらいを楽しんでみてはいかがでしょうか。
今回は、つる植物のサンキライ(3本)と、釣り鐘に似た可憐な花を咲かせるベルテッセン(2本)に、ローズマリー(2本)やマリーゴールド(2輪)といったハーブを組み合わせた、涼感のあるアレンジをご紹介します。
涼感を出すポイントは、つる植物の特徴を生かして、花瓶から下へとシャワー状に、流れを生み出すように草花をいけることです。そのため、今回メーンで使う花瓶には、丈がある、細口のガラス瓶3本を選びました。サンキライとベルテッセンのダイナミックな流れを生かすため、花瓶は最低でも20センチ、25~40センチぐらいの高さが欲しいところです。口の直径も、できるだけ細い方が花材がきっちり止まるうえ、アレンジ全体が締まって見えて素敵です。
サンキライ3本を花瓶にいける際、枝ぶりを見て全体の流れが放射状になるように意識しましょう。サンキライは、3本の長さを少しずつ変えて。さらにサンキライの上にのせるように、ベルテッセンを花瓶に挿します。長さはサンキライよりやや短かめにして、リズム感を表現します。
背の高い3本の花瓶の足元には、同じくガラスのミニキューブベースを1個加え、黄色いマリーゴールドをいけます。グリーン系でまとめたアレンジの中で、マリーゴールドの黄色をアクセントに効かせます。
今回、「つるもの」をメーンにしましたが、そもそも私は植物の中でも、この「つるもの」に目がありません。季節に応じて色々なつるを使いますが、サンキライは特に好きです。
初夏は緑色の実と葉を付け、秋から冬にかけては赤く色づきます。この赤バージョンのサンキライはクリスマスリースに定番の素材としてあしらわれていますが、私は毎年、ギフト用にサンキライの赤い実だけで作ったリースを作ります。
シンプルでありながらどこか温かみも漂うのは、この花材の魅力ならではです。
ローズマリーは湿度の高い空気を断ち切るような香気を漂わせます。自然を意識したナチュラルなアレンジで、涼やかにこの時期を乗り切りましょう。(フラワー・アーティスト 花千代/SANKEI EXPRESS)
HANACHIYO FLOWER DESIGN STUDIO (電)03・5422・7973
ブログ「花千代のHAPPY FLOWER LIFE」 http://hanachiyo.kireiblo g.excite.co.jp/
■浴衣に花の髪飾り
先日行われたモエ・エ・シャンドン主催の「浴衣でモエ」イベントはとうふ屋うかい(東京)で。東京タワーの見える日本庭園はライトアップされ妖艶な美しさ。和と洋酒のコラボということで、私は浴衣に花の髪飾りと革のサンダルをコーディネート。ドレスコードによっては、浴衣にサンダルで遊ぶのもありですよね!