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科学
国民を増やす努力を 大和田潔
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日本の人口が減っていることを理由として、国力維持を目標に移民の問題が取り上げられています。一方で、保育所の待機児童も大きな問題となっています。給与が低い水準で抑えられているため、保育士の確保が難しいなどの問題も報道されています。それに対して、准保育士を育成しようという議論も出ています。
私は、何かかみ合っていないと感じます。日本の女性は子供を持ちたがっていて、必死に育てようとしている。時間をかけて教育を受け、子供をきちんと育てる能力を持つ保育士の人数も確保されている。それなのに、海外から人を流入させようとしたり、新たな簡単な資格を作ろうとしたりしている。本末転倒です。
女性が子供を持ち、幸せな家庭を持ちたいと願うのは自然なことです。また、社会で働く彼女たちは社会の貴重な財産でもあります。生物学的に見て子供が小さいうちは、母親がきちんと傍にいるべきだと私は思っています。子供の頃の孤独感は、大人になってどんなに豊かになっても埋められるものではありません。小説やドラマでもよくテーマに取り上げられます。
出産した女性が、一定のインターバルの後、元のポジションに戻れるような仕組みを作ることが重要です。また、やむなく働かざるを得ない時には、働きながら子育てをすることを支援する態勢を国家が支援すべきです。男性が育児休暇を取ることもいいかもしれません。けれども、生物学的な違いを超えることができない限界から、付加的なものでしょう。
経済発展の過程で増加してきた人口が減少に転ずるというのは、先進国では通常のことです。国民が勉強熱心で、さまざまなスキルを有した人々が数多く存在するというのは、日本が最も誇るべき点であり、国力です。お金があれば、張りぼての建築物をたくさん建てることができますが、一朝一夕に人材を育てることはできません。
子供たちをきちんと育てられるようなインフラと、育てるプロである保育士の方が社会に戻って働けるように財源を投入することが必要です。費用対効果は抜群のはずです。まずは、国民を増やすところから。女性を守ることは国を守ることにつながります。(秋葉原駅クリニック院長 大和田潔/SANKEI EXPRESS)