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「日本の美」感じるデザイン 一堂に

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「日本の美」感じるデザイン 一堂に

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 東京・銀座の高級専門店「和光」で、7月18日から国内の若手アーティスト・デザイナーらの作品を一堂に集めた展覧会「伝統美と新たなかほり-洗練された日常-」が開催される。無駄をそぎ落とした美しいデザインの品々を通じ、エレガントな空間や暮らしを提案する。27日まで。

 海外で活躍のデザイナーも

 昨年(2013年)に引き続いての開催で、今年も毎月第1金曜日にSANKEI EXPRESSでコラム「円游庵の『道具』たち(8月から『パリの中庭』に改題予定)」連載中の丸若裕俊さんが代表を務める「丸若屋」と、フリーランスのバイヤー、山田遊さん代表の「メソッド」が監修した。

 出品するのは、▽開化堂(日本最古の手作り茶筒の老舗)▽金網つじ(平安時代から伝わる調理道具・京金網を手仕事で制作)▽キギ(植原亮輔・渡邉良重、アートディレクター)▽公長齋小菅(竹の美しさをいかした実用的な竹製品を制作)▽猿山修(グラフィック/プロダクトデザイナーでギャラリー「さる山」主宰)▽竹俣勇壱(金沢市生まれの金工作家)▽中川木工芸 比良工房(木桶の技法を中心とした木工芸品を制作)▽藤城成貴(プロダクトデザインのほか、有名企業とのコラボレーション製品を手がけるデザイナー)-の計8組(50音順・敬称略)。日本だけにとどまらず、海外にまで活躍の場を広げている気鋭のアーティスト・デザイナーだ。

 伝統に新たな香りを加え

 京金網の技法により作られたランプシェード(金網つじ)や、木工芸の重要無形文化財保持者(人間国宝)である父・中川清司さんから桶や指物、刳物(くりもの)、轆轤(ろくろ)の技術を学んだ「中川木工芸 比良工房」の中川周士さんによる木桶のシャンパンクーラー、日本の職人が丁寧に編み込んだ竹のシートと革を使ってイタリアの職人が縫製した長財布(公長齋小菅)など、伝統に新たな香りを加えた約250点がそろう。いずれも日本人の感性が細部にまで宿る「メード・イン・ジャパン」の品々で、「日本の美」をあらためて感じさせてくれる。

 丸若さんは「人々によって受け継がれ、守られ続けてきた日本が誇る美しい職人の手仕事の世界と、その新たな可能性のかほりを味わって楽しんでいただけたら幸いです」と話している。(SANKEI EXPRESS

 【ガイド】

 ■展覧会「伝統美と新たなかほり-洗練された日常-」 <会場>和光本館6階 和光ホール(東京都中央区銀座4の5の11)。<会期>7月18日(金)~27日(日)。<時間>午前10時半~午後7時(最終日は~午後5時)

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