ニュースカテゴリ:EX CONTENTS
エンタメ
フジロックフェスティバル’14 極上の音楽に酔いしれて
更新
最終日のとりを務めたジャック・ジョンソン。夜の森の中に心地よいグルーブが広がった=2014年7月27日、新潟県南魚沼郡湯沢町・グリーンステージ(岡崎健志さん撮影) 小雨が降ったり止んだりの1日となった「フジロックフェスティバル’14」最終日の7月27日午後9時半、夜の冷気で少し肌寒くなってきた森の中のグリーンステージに、ヘッドライナーを務めるハワイ出身の人気アーティスト、ジャック・ジョンソンが登場した。ジャックはTシャツにジーンズという軽装で、アコースティックギターをかき鳴らしながらヒット曲を次々と披露。3万人が収容できるという会場では、ステージ近くは立ったままのオーディエンスで埋まり、後方は自分で持ち込んだキャンプ用のいすに腰をかけ、ゆったりと極上の音楽に酔うひとが目立った。
ジャックの来日は3年ぶりだ。前回は2011年3月、ジャパンツアーで大阪に滞在していたところ東日本大震災に遭遇し、ツアーは途中で中止となった。そうした経緯を知るファンは多く、「私はジャックです」と片言の日本語を交えたあいさつで親しみを表現すると、会場から大きな拍手がわいた。中盤にはグリーンステージで昼間演奏したジョン・バトラー、終盤にはオゾマトリがゲストとして登場するサプライズもあり、たっぷり1時間半にわたる充実したステージとなった。
今年のフジロックはおおむね天候に恵まれ、(7月)25日と26日には青空が広がり、雨まじりとなった(7月)27日も会場がぬかるむほどではなかった。前夜祭を含む4日間で延べ10万2000人が参加した国内最大級の野外音楽フェスティバルを写真で報告する。
≪圧巻の歌唱力、パフォーマンス 10万人熱狂≫
フジロックフェスティバル’14は7月25日午前11時、ルースターズのドラマー、池畑潤二を中心とする「ルート17・ロックンロール・オーケストラ」に、TOSHI-LOW(ブラフマン)、トータス松本(ウルフルズ)、甲本ヒロト(クロマニヨンズ)らが次々とゲストとして加わる豪華なメンバーで開幕した。トップバッターとなったTOSHI-LOWは、いきなりステージから客席にダイブするパフォーマンスをみせ、お祭り気分を盛り上げた。
米グラミー賞を史上最年少で受賞し、今回が日本デビューとなったニュージーランドの17歳の歌姫、ロードは新人離れした深みのある歌唱力をみせつけ、満員の会場を大いにわかせた。作家、吉本ばななの大ファンというロード。「私は日本が好きで、フジロックを見に来たこともあるの。いま、ステージの上でこんなに歓迎されて、すごく興奮しています」と、早口の英語でまくしたてていた。
ダンス系ユニットのベースメント・ジャックスが繰り広げた華やかなステージや、8年ぶりに再始動したラップデュオ、アウトキャストなど、ファンを熱狂させたステージは枚挙にいとまがない。ニューヨークを拠点とするインディーズ系ロックの花、セイント・ヴィンセントことアニー・クラークも、アート性豊かなステージや楽曲構成で充実したパフォーマンスをみせ、感度の高いオーディエンスの熱い支持を受けていた。
最大会場のグリーンステージでは、踊れるロックで日本にも大勢のファンを持つフランツ・フェルディナンドによるノリノリの演奏をはじめ、英バンド、ブラーのフロントマンで初のソロアルバムを出したばかりのデーモン・アルバーンが叙情性豊かな詩とメロディーをシンプルなステージで披露したり、カナダ出身のアーケイド・ファイアが鏡を多用した派手なパフォーマンスで観客を魅了するなど、心地よい山岳部の風を感じながら、文句なしに楽しめるライブが盛りだくさんだった。(EX編集部/撮影:フォトグラファー 岡崎健志/SANKEI EXPRESS)