ニュースカテゴリ:EX CONTENTS
エンタメ
エッチなシーンに緊張しっぱなし 映画「鬼灯さん家のアネキ」 前野朋哉さんインタビュー
更新
「撮影では谷(桃子)さんとの体の距離が接近していたので、緊張したし、ありがたいことでもありました」と振り返る、俳優の前野朋哉(ともや)さん=2014年8月28日、東京都新宿区(高橋天地撮影) 「好き」という気持ちとは何か-をテーマに作品を手がけてきた今泉力哉監督(33)の新作は、五十嵐藍(らん)の人気4コマ漫画「鬼灯さん家のアネキ」を谷桃子(30)の主演で実写映画化したラブコメディー。シスターコンプレックスに苦しむ、さえない男子高校生の危ない日常が描かれている。
男子高校生に扮(ふん)したのは今や“名脇役”として引っ張りだこの若手実力派、前野朋哉(ともや、28)。「今年3月に結婚したばかりの妻からは『あなたがこの映画に出演したのは浮気と一緒』と指摘されました。確かにエッチなシーンはたくさんありますが、僕は魅力的な谷さんを前に緊張しっぱなしで、とても浮気心など起きませんでした」と、作品の魅力をユーモアたっぷりに紹介した。
母(葉山レイコ)を突然亡くした男子高校生、鬼灯吾朗(前野)は、母の再婚相手、イサム(モト冬樹)の娘で、血のつながっていない姉、ハル(谷)と同棲(どうせい)状態となっていた。登山家のイサムは遠征でほとんど家に帰らないためだ。セクシーなハルは、童貞の吾郎に対し、いたずら半分に過剰なスキンシップを仕掛け、日々吾朗を困惑させるが、次第に2人は互いの恋愛感情に気づいていく。そんな2人の特殊な関係を快く思わない吾朗の同級生、水野(佐藤かよ)は吾朗への告白に打って出るが…。
作品には登場人物が抱くさまざまなタイプの「好き」が登場する。ハルが吾朗に寄せる「好き」はとてつもなく大きなもので、厳密に言えば親が子を思う「愛」に近いものだった。前野が考える「好き」といえば、人間関係を円滑にする善行のようなものだろう。「自分よりも相手を優先し、相手を思う気持ちを大事にしたい。そんな生き方が他者への『好き』につながっていく。僕はそんな生き方を目指しています」
前野は、谷こそいつも前野が抱く「好き」を実践している、すてきな人物に思えてならない。「谷さんは気配りの人。いつも『愛』のような『好き』を振りまいて、周囲を明るく楽しくしてくれるんですよ」。よくよく聞けば、ハルのエッチないたずらシーンに対し、前野は「緊張しっぱなし」どころか、だんだんと「今を存分に楽しもう」という気持ちが沸々とわき起こってきたというではないか…。公開中。(高橋天地(たかくに)、写真も/SANKEI EXPRESS)
※映画紹介写真にアプリ