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ここでしか味わえない できたてデザート デセール ラ・フラムブルー

 アシェットデセール専門店の「デセール ラ・フラムブルー」が京都にオープンした。アシェットデセールとはフランス語で「お皿に盛りつけられたデザート」という意味で、フランス料理などのコースの最後を締めくくるデザートのことだ。作りたてのデザートを“コース仕立て”で供するという、国内でも珍しい存在。すでに多くの客を魅了している。

 麩屋町(ふやちょう)通と蛸薬師(たこやくし)通の交差点を東に少し進む。木目調の小さな間口の店は奥に長く、京町家特有の“うなぎの寝床”。全8席の幅広カウンターの奥には坪庭もあり、想像以上にゆったりとした空間で心地よい。

 3皿のコースのみ

 メニューはコースのみで3皿構成。メーンに当たる2皿目のグランデセールを選ぶ形式だ。1皿目のアミューズデセール「グレープフルーツのジュレと和梨のスープ仕立て」は、酸味と甘みが交差するようなやさしい風味で食感もなめらか。この控えめさが好ましい。

 グランデセールは定番メニューの「クレープ・シュゼット」を。つくるところを目の前で見られるというのも興味深いが、オーナーシェフ・鈴木一也さんの手さばきも芸術的。見とれている間にできあがった。

 やわらかく香ばしく焼き上げられたクレープ生地に濃厚なオレンジソースがたっぷりとしみこみ、冷たいアイスクリームと一緒に食べると三位一体のおいしさが楽しめる。

 「できたてのおいしさと、時間とともに少しずつ変化していくおいしさも味わえるのが、アシェットデセールのいいところです」と鈴木さん。

 熱々のソースにアイスが溶け出し、もっちりした生地にしみこむ。オレンジの果汁を煮詰め、オレンジのリキュールで香り付けしたソースは、フルーティーで濃厚。ほろ苦さも加わった大人の味だ。

 カウンター席で会話楽しむ

 季節のフルーツを存分に味わってもらうために「クレープ・シュゼット」以外のデザートは定期的にメニューを変えると聞き、他のグランデセールもいただくことにした。

 栗とリンゴのモンブラン「マロニエ」は、洋酒の香り高いマロンクリームとキャラメリゼしたリンゴやバニラアイスクリームが絶妙のコンビネーション。

 無花果(いちじく)のミルフィーユ「ミルフイユ・フィグ」はエスプレッソのアイスクリームを合わせて、パリパリ食感のパイ生地が楽しめる。「アルモニー」は数種類のベリーと巨峰のコンポートにライチのソルベを添えたさわやかなデザート。

 そして最後の3皿目、ミニャルディーズが登場。3種の小さなお茶菓子が彩りよく皿に並べられている。

 「持ち帰りでは味わえないデザートを食べてもらいたくてアシェットデセール専門店にしました。同業者には『チャレンジャーだね』といわれています」と笑う。店名はクレープ・シュゼットをフランベするときに立ち昇る青い炎(フラムブルー)から名づけたという。

 評判が評判を呼び、今年4月のオープンからわずか5カ月で地元のみならず近郊の各府県からも客が訪れる人気店に。「お客さまとの会話を楽しめるのも、カウンターならではの醍醐味(だいごみ)ですね」と鈴木さん。客の要望に応え、ワインやシャンパンもメニューに加えた。

 目の前で繰り広げられるパフォーマンスでワクワク感を刺激され、できたてホヤホヤのデザートのはかない食感や冷たさ、温かさを存分に味わう。定期的に訪れて、これから登場する新メニューも全部制覇したくなった。(文:杉山みどり/撮影:恵守乾(えもり・かん)/SANKEI EXPRESS

 ■デセール ラ・フラムブルー 京都市中京区蛸薬師通麩屋町東入蛸屋町157の1。(電)075・252・3830。営業時間=正午~午後7時(LO)。定休日=火曜日。デザート3皿のコースのみで、2皿目のグランデセール(1500~1800円)を選択する。コーヒー(500円)やエスプレッソ(400円)、シャンパン(1500円)などドリンク類も豊富。※予約した方がよい。

 ※価格はすべて税別です。

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