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ここでしか味わえない できたてデザート デセール ラ・フラムブルー
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グランデセール「マロニエ」(1800円)。サクサクパイ生地の上にキャラメリゼしたリンゴとバニラアイスクリーム、洋酒の効いたマロンクリームは大人の味。※価格はすべて税別です=2014年9月11日、京都市中京区(恵守乾撮影)
アシェットデセール専門店の「デセール ラ・フラムブルー」が京都にオープンした。アシェットデセールとはフランス語で「お皿に盛りつけられたデザート」という意味で、フランス料理などのコースの最後を締めくくるデザートのことだ。作りたてのデザートを“コース仕立て”で供するという、国内でも珍しい存在。すでに多くの客を魅了している。
麩屋町(ふやちょう)通と蛸薬師(たこやくし)通の交差点を東に少し進む。木目調の小さな間口の店は奥に長く、京町家特有の“うなぎの寝床”。全8席の幅広カウンターの奥には坪庭もあり、想像以上にゆったりとした空間で心地よい。
メニューはコースのみで3皿構成。メーンに当たる2皿目のグランデセールを選ぶ形式だ。1皿目のアミューズデセール「グレープフルーツのジュレと和梨のスープ仕立て」は、酸味と甘みが交差するようなやさしい風味で食感もなめらか。この控えめさが好ましい。
グランデセールは定番メニューの「クレープ・シュゼット」を。つくるところを目の前で見られるというのも興味深いが、オーナーシェフ・鈴木一也さんの手さばきも芸術的。見とれている間にできあがった。
やわらかく香ばしく焼き上げられたクレープ生地に濃厚なオレンジソースがたっぷりとしみこみ、冷たいアイスクリームと一緒に食べると三位一体のおいしさが楽しめる。
「できたてのおいしさと、時間とともに少しずつ変化していくおいしさも味わえるのが、アシェットデセールのいいところです」と鈴木さん。
熱々のソースにアイスが溶け出し、もっちりした生地にしみこむ。オレンジの果汁を煮詰め、オレンジのリキュールで香り付けしたソースは、フルーティーで濃厚。ほろ苦さも加わった大人の味だ。
季節のフルーツを存分に味わってもらうために「クレープ・シュゼット」以外のデザートは定期的にメニューを変えると聞き、他のグランデセールもいただくことにした。
栗とリンゴのモンブラン「マロニエ」は、洋酒の香り高いマロンクリームとキャラメリゼしたリンゴやバニラアイスクリームが絶妙のコンビネーション。
無花果(いちじく)のミルフィーユ「ミルフイユ・フィグ」はエスプレッソのアイスクリームを合わせて、パリパリ食感のパイ生地が楽しめる。「アルモニー」は数種類のベリーと巨峰のコンポートにライチのソルベを添えたさわやかなデザート。
そして最後の3皿目、ミニャルディーズが登場。3種の小さなお茶菓子が彩りよく皿に並べられている。
「持ち帰りでは味わえないデザートを食べてもらいたくてアシェットデセール専門店にしました。同業者には『チャレンジャーだね』といわれています」と笑う。店名はクレープ・シュゼットをフランベするときに立ち昇る青い炎(フラムブルー)から名づけたという。
評判が評判を呼び、今年4月のオープンからわずか5カ月で地元のみならず近郊の各府県からも客が訪れる人気店に。「お客さまとの会話を楽しめるのも、カウンターならではの醍醐味(だいごみ)ですね」と鈴木さん。客の要望に応え、ワインやシャンパンもメニューに加えた。
目の前で繰り広げられるパフォーマンスでワクワク感を刺激され、できたてホヤホヤのデザートのはかない食感や冷たさ、温かさを存分に味わう。定期的に訪れて、これから登場する新メニューも全部制覇したくなった。(文:杉山みどり/撮影:恵守乾(えもり・かん)/SANKEI EXPRESS)
※価格はすべて税別です。