ニュースカテゴリ:EX CONTENTS
トレンド
ドイツのモノづくり 古都で「和」と融合 ライカ京都店
更新
≪幻の「オリーブカラー」≫
カメラ好きならずとも「ライカ」のカメラに特別の思いを抱く人は多い。ライカカメラ誕生100年の今年3月、京都祇園の花見小路通(はなみこうじどおり)に新たな旗艦店として「ライカ京都店」がオープンした。国内7店舗目となる京都店は築100年の町家を生かした趣のある空間に、ライカ独特の世界観が醸し出されている。
都をどりで有名な祇園甲部歌舞練場の向かいにある「ライカ京都店」。周囲の景観に溶け込んだ外観だが、ライカのロゴマークが控えめに染められたのれんで、ライカストアであることを確認した。
店内は、ライカ特有の赤と黒を基調としたスタイリッシュな空間。ライカの現行モデルがフルラインアップされており、思わず息をのむ。国内限定モデルに引きつけられた。
「ライカ京都店オープンを記念して、幻のモデルといわれるオリーブカラーを採用しました」と京都店スタッフの西村公一さんが説明する。シルバーボディーのベースにオリーブ色のレザーのシックな装いのドイツ製コンパクトデジタルカメラ「ライカX2オリーブ」は限定50台、京都店のみの販売だ。
一方、レンジファインダー式フィルムカメラ「ライカMPオリーブセット」は、トップカバーとベースプレートともにオリーブ色を採用、シャッターダイヤルなどの操作部やレンズは特別にシルバーで仕上げられている。こちらは限定100台で、京都店以外のライカストアでも販売されている。
京都店限定のカメラアクセサリーやライカグッズも豊富だ。西陣織の老舗「細尾」とコラボレートしたカメラバッグや、京友禅の老舗「千總(ちそう)」の京友禅プリントのシルク生地を内側に使用したレザーのレンズポーチ、親骨にライカのロゴをあしらった「宮脇賣扇庵(みやわきばいせんあん)」の京扇子などお土産にも最適。
「熟練したドイツの職人が手作業で製作するライカカメラの“モノづくり”と、京都の伝統工芸職人が織りなす世界には共通するものがあると思います」と西村さん。伝統を重んじながらも、職人の技術によって新たな価値が創造される。
かつてはお茶屋だった2階建ての町家を改修。当初の構造を生かし、梁(はり)や柱などはほぼそのままに再生された。1階はカメラのディスプレーやカウンターが設置され、その先に石灯籠の置かれた坪庭が見える。坪庭を挟んだ和室は撮影スタジオとなっている。
2階には、著名な写真家の作品を展示する「ライカギャラリー京都」が併設され、一定期間ごとに展示替えを行っている。また、花見小路側にはVIPサロンもあり、イベントやセミナーなどの利用も可能だ。
「世界中のライカストアの中でもユニークな店舗といえるでしょう」と京都店店長の都丸直亮さん。「モノやサービスだけでなく、撮影者の感性を刺激し、写真文化の発展に貢献できる場所としたいですね」
日本の古都で、100年の歴史を持つライカの世界観を存分に味わえるとあって、ライカ愛好者だけでなく、多くの人が訪れている。(文:杉山みどり/撮影:恵守乾(えもり・かん)/SANKEI EXPRESS)
※2014年8月16~18日は夏季休業。2階の「ライカギャラリー京都」では、10月26日まで『Y・アーネスト・サトウ写真展』を開催。