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【花千代のビューティフル・フラワーズ】3種の花材 ミニマルなアレンジメント
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3種の花材_ミニマムなアレンジメント(Finish!)=2014年10月20日(花千代さん提供) 早いものですね、師走まであとひと月! 展覧会や美術展などアート関係の催し物も多くなるこの時期ですが、お花もアートを意識したアレンジはいかがでしょうか。
今回は少ない花材でミニマルな印象を与えるアレンジメントです。もともとミニマリズムとは完成度を追求するために装飾的な方向に行くのではなく、無駄をはぶいて必要最小限まで省略する表現スタイルです。1960年代にアメリカで最初に音楽・美術の分野で発生しましたが、ファッションにも波及したりしてその後、幅広くデザインの世界に広まって衝撃を与えた概念なのです。
そして実はこのミニマリズムの精神は、日本文化に原点があるのでは?と思えるくらい日本特有の「禅」や「わびさび」という価値観にミニマリズムの本質が凝縮されています。
禅の価値観が表れた代表的なものとして皆さまもご存じの龍安寺の石庭があります。工夫が凝らされた限られた空間の中に、13個の石が絶妙に配置されていてとてもシンプルですが、美感の本質を見事に刺激していて、その美しさは日本人だけでなく多くの外国人をも魅了し続けています。本質が簡素に表現されたものを私たち日本人は昔から好んできました。
華道(生け花)とは、いらない枝葉をあえて落として、人の手で整えられたその一枝に究極の自然を見る…というような重要なエッセンスをすくい取り表現する世界です。
日本人にとって、禅、わびさびといった価値観は、何も特別なものではなく、宗教などを意識しない人々にもごく普通に日常に浸透している価値観といえるでしょう。
また日本以外に目を向けても、シンプルな美しさはいつの時代にも普遍的な美的感覚として存在していました。そしてそれを意識的に取り入れようとする考え方は、実は古代ギリシャの時代にもあったのです。無駄を生活の中から排除するミニマリズムを追求していたソクラテスは、あるとき水を手ですくって飲めることに気づいて、唯一の家財道具だった茶碗を割ってしまった…というエピソードがあるそうです。
今回使用した花材はランの一種のシンビジウム、その他はアンスリウム、サンキライ(実物)という3種類のみです。
器選びも重要になります。黒いシンプルな花器を選んでいますが、ガラス器などでもOKです。絵柄の入ったものより無地で形がはっきりしたもの、たとえば四角や丸、三角などフォルムが単純ではっきりした形を選ぶとミニマルなアレンジが映えます。
ランは茎から切り離し花顔だけを花器の縁全体に、実物のサンキライはその中を埋めるようにして2種類の花材は集合体で生け、一輪のアンスリウムはその集合体の中からスッと立ち上がるようなイメージで挿しています。コンパクトですが、玄関やお化粧室などに置いてあると印象的なアレンジではないでしょうか。(フラワー・アーティスト 花千代/SANKEI EXPRESS)
HANACHIYO FLOWER DESIGN STUDIO (電)03・5422・7973
ブログ「花千代のHAPPY FLOWER LIFE」
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■コンサートには花束持参で
ラスベガスの有名なショーハウス「コロシアム」でロッド・スチュアートのライブを拝見。1000人入る会場でなんと真ん中5列目の席! 投げた花束がステージに届く位置! 残念! やっぱり花束を用意すればよかったわぁ~。