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【相川梨絵のバヌアツ通信】レストラン競技会の大慌てドラマ
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今回の主人公、ジェニー(右)は「来年こそは頑張るぞ」と気合い十分。ビーフ部門で銅メダルを獲得したポール(左)と一緒に記念撮影をしました。写真中央は相川梨絵さん=2014年10月22日、バヌアツ・首都ポートビラ(相川梨絵さん提供) 先日、首都のポートビラでホテルやレストランが一堂に会し、料理やホスピタリティーを競う大会が行われました。海の目の前にオープンのキッチンセットを作り、シェフが料理しているところを観客はライブで観戦できます。まさにバヌアツ版料理の鉄人です。
できた料理の一つは審査員に、もう一つは会場のお客さんが自由に試食できます。その他、カクテル、バリスタ、ベッドメーキング、デコレーションケーキなどの大会が5日間に渡って行われ、最終日はチーム戦です。テーブルコーディネートから始まり、着席したお客さまに、前菜、メーン、デザートの3品を提供します。ウエーターのサービスやお料理の質はもちろん、お料理を出すタイミングなども審査のポイントです。主人が働くメラネシアンホテルも今年の大会に参加しました。
こういう大会にはドラマがつき物。ビーフ料理とシーフード料理の対決に出場したジェニー。彼女は、メーンどころの参加とあって、かなりメダルが期待されていました。
初戦はシーフード。開始は11時からでした。ホテルで出かける準備をしていると一本の電話が…。「もう始まっている!!」。ジェニーもまだホテルにいます。事態がのみ込めないまま慌てて会場へ。すでにスタートから15分が経過していました。ホテルの連絡ミスで開始時間の変更が伝わっていなかったのです。シーフード部門は60分の戦い。この時間のロスはかなり痛い! 急いで、調理を始めるジェニー。追い上げようと必死に頑張りました。が、やはり15分は大きかった。結局5分タイムオーバーでお料理が完成。メダルは逃してしまいました。本人も呆然(ぼうぜん)。とても悔しそうでした。そして、明日のビーフにこの悔しさをぶつけると闘志を燃やすのでした。
翌日、ビーフ対決。1時間以上前から会場入りしました。いよいよ時間です。各自、自分のキッチンで準備を始めます。と、ジェニーがいません。慌ててジェニーを探します。なんと、お肉を取りにホテルに戻ったらしいのです。ええー!? 大事なお肉を忘れたの? スタート時間ぎりぎりになってジェニーが到着しました。よかった、今日は間に合った。と、またまた、様子がおかしい。キッチンに立ったジェニーが何やらこちらに訴えています。事前に準備していた食材や道具一式入れた箱がないらしいのです。えー!! 私は走り回りました。でも、どこにも見当たりません。どこに置いたのよー。
対決が始まったにもかかわらず、何もできずに呆然と立っているだけのジェニーに、審査員が「探してきていいよ」と許可を出しました。ダッシュで探しにいきます。この日のためにたくさん練習を重ねてきたのを見ているだけに、遅れてでもいいから、作らせてあげたいと祈る気持ちでした。そして、戻ってきた彼女の腕には箱が!! よかったー! なんと会場に向かうバスの中に置き忘れてしまっていたそうです。この日も、まさかの15分遅れでジェニーのチャレンジが始まりました。
練習の通りにやれば、きっとメダルが取れる、そう信じていました。ところが、練習と全然違うものを作っています。何で!? ジェニーは、使う予定だったフィレ肉は「使ってはいけない」と誰かに言われ、これを信じて急遽(きゅうきょ)お肉を取りに行き、メニューも変更してしまったのです。結果は言わずもがな。ジェニーにとってはくやしい2日間でしたが、「来年リベンジする」と約束してくれました。
涙あり、歓喜ありの今年のコンペティション。バヌアツでは、このように技術を磨いて皆様のお越しをお待ちしています。
ブログ「相川梨絵のシャララーン劇場」でもバヌアツ生活を公開中。ameblo.jp/aikawa-rie/