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世界の女性が共感した不器用なOL 「ジョゼフィーヌ!」著者 ペネロープ・バジューさん

 胸なし、金なし、男なし。あるのは大きなお尻だけ-。パリの独身OL、ジョゼフィーヌの日常を描き、フランスで30万部のベストセラーになったペネロープ・バジューさんによる人気コミック『ジョゼフィーヌ!』(関澄かおる訳)が、日本に上陸した。英語やイタリア語、スペイン語などさまざまな言語に翻訳されてきたが、今度は日本の女子の共感を集めそうだ。

 ジョゼフィーヌは広告会社に勤める独身OL。親からは結婚をせっつかれるが、ろくな男が見当たらない。友人と繰り出したパーティーでハンサムな男性と知り合うが-。

 「最初に考えたのは『たくさん問題を抱えている人の方が面白い』ということ。ジョゼフィーヌは家族との仲も、恋愛もうまくいっていない。おまけに不器用でドジな性格。でも、『どうにかなるさ!』と明るく前に進んでいく女の子です」

 失恋しても、彼氏との思い出の曲に涙を流し、ワインをたんまり飲んで、次の恋を見つけんと猛進する。そんなジョゼフィーヌの姿は元気をくれる。

 「落ち込んだときに男の人と話しても、頼んでもいない解決策を探そうとする。でも、こっちは具体的にどうこうしてほしいのではなく、単純に慰めてほしいだけ。女性同士だと、『そう、つらかったわね。甘い物でも食べて気分を変えましょ!』と受け止めてくれる。それって女性特有の能力ですよね。この作品も、同じ。決して勇気づけようとして描いているわけではないけれど、悩みを共有して、『生きていると苦しいこともあるけれど、なんとかなるからがんばろう!』と慰めてあげられる」

 飾らずに向き合える相手を

 等身大のエッセー風コミックは、ベストセラーに。「フランスは、こういった共感できる等身大の主人公が登場する作品って、実は少ないんです。そんな中、女性たちが自分を投影できるような、身の回りにありそうな話だったところが受け入れられたのだと思います」

 フランスだけでなく、各国語に翻訳され世界中の女子の共感を集める。「パタゴニアでもこの本を見つけたわ! 世界のどこに行っても、都市生活者の暮らしってそんなに違わない。おそらく同じチェーン店で食事して、買い物して…。都市で生きる人たちに共通する問題を描いているから、世界中の人に読んでもらえるのだと思う」

 将来をまじめに考えてくれなかったり、既婚者だったり。そんなダメ男との恋愛を繰り返すジョゼフィーヌは、果たして運命の相手に巡り会えるのか? 「飾らずに向き合え、相手もそのままの自分を愛してくれるかが決め手。男性に『もしかしてやさしくなってくれるかも、離婚してくれるかも』なんて期待しすぎてはうまくいかないものなのかもね」

 最後に、婚活中の人に対するアドバイスを聞いてみた。

 「あんまり婚活婚活しすぎないこと! レストランで待ち合わせをしているときだって、『まだかな~』と入り口をじーっと見ているときは来なくて、見るのをやめたときにやってくるものでしょ?」。ふ、深い!(塩塚夢、写真も/SANKEI EXPRESS

 ■Penelope Bagieu 1982年パリ生まれ。自身の生活をコミックでつづったブログが大ヒットを記録、2008年に書籍化されベストセラーに。『ジョゼフィーヌ!』は08年から09年にかけて女性誌に連載され、13年には映画化された。

「ジョゼフィーヌ!」(ペネロープ・バジュー著、関澄かおる訳/DU BOOKS、1800円+税)

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