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政治
【衆院選2014】群馬5区 「政治とカネ」おわび行脚 小渕氏圧勝
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【衆院選】当選が決まり、支援者らと握手する小渕優子氏=2014年12月14日、群馬県高崎市(鈴木健児撮影) 「これまでに経験のない苦しい戦いだったが、一緒に乗り越え、支えていただいた皆様のことは決して忘れない。必ず恩返しをさせていただく」。群馬5区で当選確実を知らせる速報を受け、自民前職の小渕優子氏(41)は午後8時過ぎ、支援者らの前に姿を現し、感謝の言葉を述べた。
小渕氏は自らの関連政治団体が開いた「観劇会」の収支がずれていることが10月に判明し、経産相を辞任。疑惑について説明がなされないまま、逆風下での選挙戦となった。
小渕氏は支援者らが万歳三唱する中でも、両手を挙げることはなく、何度も深々と頭を下げた。出陣式では涙を見せた小渕氏だったが、この日は引き締まった表情で「皆様の期待に応えていけるよう誠心誠意、精いっぱい頑張ってまいりたい」と再起を誓った。
これまでの選挙では地元にほとんど滞在せず、全国応援に回ることが多かった小渕氏。今回は地元に張り付いて選挙区内をくまなく回り、ひたすら“おわび行脚”を繰り返した。
一方、社民と共産の新人2氏は「政治とカネ」問題で小渕氏に対する攻勢を強めていたが、結果は小渕氏の圧勝。改めて小渕氏の地盤の強さが際立つ結果となった。
ただ、東京地検特捜部による政治資金問題の捜査は継続している。小渕氏の元秘書の自宅や地元事務所にはすでに家宅捜索が入っており、選挙期間中には鳴りを潜めていたが、今後、本格的な捜査が再び動き出しそうだ。
小渕氏は報道陣の取材に「捜査の進捗(しんちょく)を見守りながら、要請があればしっかり協力していく。第三者による調査も捜査に配慮しながら進めていく。必ず疑念を払拭(ふっしょく)できるよう、しっかりとした説明をさせていただきたい」と述べた。(SANKEI EXPRESS)