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日仏ハーフの個性派シンガー・ソングライター マイア・バルー、マイカ・ルブテ
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日仏ハーフのシンガー・ソングライター、マイカ・ルブテ(提供写真) 芸術の都パリ、なんていうくらいだから、フランスというとアーティスティックなイメージを持つ人は多いだろう。実際、前衛的な芸術がたくさん生まれている国だし、音楽においても同様。最近だとダフト・パンクを筆頭にフレンチ・エレクトロは音楽ファンに一目置かれているし、アフリカや中東などのワールドミュージックが世界に羽ばたくきっかけも、大抵はフランス発だ。そんなフランスの血が入ったアーティスト、いわゆる日仏ハーフのミュージシャン2人が、偶然にも話題作を立て続けに発表した。いずれも個性的でユニークな作品だ。
マイア・バルーは、1960年代の名作映画「男と女」に出演して人気を呼び、オルタナティブなレーベル「サラヴァ」を主宰する才人ピエール・バルーの娘。日本で生まれ、フランスで育ったバイリンガルであることを生かし、彼女は両国を行き来しながら活動している。独学でサックスやフルートを学び、ちんどんバンドに参加していたという経歴も面白いが、実際にソロで制作している作品も相当振り切っている。
新作「KODAMA」は、日本の民謡とフランスの実験性がミックスされた意欲作。津軽じょんがら節やソーラン節、そしてアイヌの音楽までを題材にし、強烈なアレンジと斬新な歌の解釈で、伝統音楽に新しい価値観を与えることに成功している。一歩間違えるとダサくなってしまう手法ではあるが、絶妙なバランス感覚がとにかく見事だ。
もう一人は、マイカ・ルブテ。フランス人の父と日本人の母の間に生まれ、14歳で宅録を始めたという早熟なシンガー・ソングライターだ。2012年にギタリストとのデュオ・ユニットであるEAとしてデビューを果たし、クラウドファウンディングで資金を調達して初のソロ・アルバム「100」を完成させた。
キーボードを主体に演奏を行うが、奏でられる音楽自体はどこか80年代を彷彿させるキュートなエレクトロ・ポップ。コーネリアスやsalyu×salyuなどとも共演してきたといえば、独自の世界観を持っていることも想像が付くだろう。日本語がメーンだが、英語やフランス語を駆使した楽曲制作もできるので、インターナショナルな活動にも期待したい。(栗本斉/SANKEI EXPRESS)