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新春編 絢爛おせち おいしく華やかに 美意識を凝縮した「空間芸術」
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客を出迎える華やかなおせち。「昨年1年間で学んだことの集大成」とIKKOさん(提供写真)
第1・3火曜日のSANKEI EXPRESSで「美のカリスマ IKKOのちょっといい話聞きたい?」を連載中の美容家、IKKO(いっこー)さん(52)は料理上手としても知られ、連載でもその一端を紹介してきた。そんなIKKOさんが、今年は腕によりをかけておせち料理を制作してくれた。細部にまで魂を込めたIKKO流の美の世界をご堪能いただきたい。
IKKOさんの自宅の玄関を開けると、絢爛(けんらん)たる世界が広がっていた。胡蝶蘭と南天を従えて、塗りのお重や皿に盛りつけられた色とりどりの料理。飾り皿や細工物の位置までこだわった、空間芸術ともいえるIKKO流おせちだ。
「最初は料理だけを作るつもりだったんですが…。だんだん、『これだけではIKKOのおせちとはいえない』という思いが芽生えてきまして。『一流旅館の女将だったら、お客さまに感嘆していただくため、おせちをどのように演出するだろう?』と考えてみました。おせちを映えさせるため背景に白い胡蝶蘭を取り寄せたり、センターに目をひく大振りの絵皿を据えたり。準備に1カ月ほどかかりましたが、私の美意識を徹底的に凝縮させたものを作れたと思います」
玄関を開けてすぐの部屋に飾るのも、「訪問されたお客さまに、『わっ』と喜んでいただきたいから。お正月ですから、ここにいるだけで運気があがるような、華やかな気分を味わってほしくて」。
その言葉通り、見た目の美しさだけではなく、すべてにIKKOさんの思いが込められている。「白い胡蝶蘭は、2015年を真っ白な気持ちで迎えられるように。白は花嫁衣装でもありますから、今日という日と結婚するという意味も込めて。そうして時代を受け入れ、染まっていけば、やがて南天という鮮やかな実を結ぶ。お重のおせちは主役ですから真ん中に。両脇に飾られた琴は魔を切り、韓国の冠は華やかさを演出します」
「みんなで金の模様の杯でお酒をいただいたら、点々と置かれた豆皿のように仲間が増えていく。卵焼きはかつて高級品と言われたものですし、その手前に置かれた小皿には、ゴーヤーチャンプルーなど体によいものを。私は九州出身ですので、ふるさとへの敬意を表して、鶏皮も添えました。一番手前の甘い物を載せたお盆は、私が毎年お参りに行く成田山の紋入り。厄をよけてくれます」
もちろん、食べてもおいしいように気を遣う。縁起をかつぐための昆布締めなどの定番のものに加え、空揚げやしょうが焼き、エビチリ、さらにはキンパ(韓国風のり巻)などの変わり種も。
「子供って、昔ながらのおせちって苦手だったりするじゃないですか。実は私も、子供の頃は母が作ってくれるカレーの方がうれしかったものです(笑)。でも、せっかくみんなが集まって一緒にお料理を囲む機会ですから、子供も大人もみんな楽しめるものをと、このようなメニューを用意しました。ただ、お総菜を集めただけでは単なるお弁当になってしまう。ですので、基本は縁起をかついだ伝統のものをベースに、子供や若い人も喜べるメニューを加えました」
料理上手なIKKOさんならではの工夫もあちこちにうかがえる。「事前に少しずつ料理を作り始めて、タッパーに保存しておけば年末にバタバタしなくてもすみます。お正月をゆっくりと過ごすために事前に準備をしておくのは、仕事の段取りと同じですね。
タッパーから、食べて減った分だけお重に補充していけば、見た目が崩れてしまうのを防ぐことができるという利点があります。冷たくなってしまった空揚げは煮たり、キンパも衣をつけて揚げれば、時間がたってもおいしく食べられます」
美へのこだわり、縁起、そして食べてもらう人へのやさしさ。すべてが結集した特別なおせち料理。「去年1年間で私が学んだことの集大成。苦しいこともあったけれど、こういうものを作れるようになれてよかったと思います。来年、新たな集大成をお見せできるように、今年もここからのスタートです。どうぞみなさま、今年も1年、ご指導のほど、よろしくお願いいたします!」(美容家 IKKO/SANKEI EXPRESS)